Marine Diving

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第22回 ナビゲーション Part 1

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基礎からわかる!ダイビングスタート&スキルアップ術

初めてのダイビング、久しぶりのダイビングは「どうしたらいいの?」と戸惑いの連続。
今さら聞けない基本スキルから絶対にマスターしたい必須スキルまでここでおさらいしちゃいましょう!

ノンダイバーの方はこちら

ダイビングスタート&スキルアップ術 一覧

番外 動画で見る!ドライスーツの着方

番外 基本スキルをおさらい!

第1回 ダイビング器材セッティング方法

第2回 BC&タンクのラクな背負い方

第3回 フィンワーク

第4回 ダイブコンピュータ

第5回 潜降の方法

第6回 マスククリア

第7回 中性浮力

第8回 セーフティフロートを上げる

第9回 耳ぬき

第10回 適正ウエイト

第11回 とっさのときのBC操作

第12回 ダイビング中の呼吸

第13回 安全停止攻略法

第14回 安全な浮上方法

第15回 ビーチエントリー

第16回 ボートエントリー

第17回 ボート上のマナー

第18回 できる耳ぬき

第19回 エンリッチド・エア・ナイトロックス

第20回 魚や生物のウオッチング術 Part 1 マンタ編

第21回 魚や生物のウオッチング術 Part 2 回遊魚の群れ編

第22回 ナビゲーション Part 1

第23回 ナビゲーション Part 2

第24回 ナビゲーション Part 3

第25回 オクトパスブリージング

第26回 空気消費量の算出法

第27回 Cカード講習って何?

第28回 スノーケリングのお作法

第29回 マスク&フィンのカンタン脱着術

第30回 ひと目でわかるダイブコンピュータ

第31回 煙幕ダイバーから卒業

第32回 噛む危険生物

次回更新予定日 2016年10月12日

第22回 ナビゲーション Part 1

ガイドやインストラクターについていくダイビングも楽だし、見どころを確実に押さえてくれるので極楽なのだが、バディを組んでセルフダイビングをしてみると、わくわくドキドキ、スリルもあって、本来のダイビングが楽しめるような気がするもの。
でも、どうすれば楽しめるの? 難しくない?
そんなときに役立つのがナビゲーションのスキル。
ぜひマスターして、セルフダイビングを楽しめるようになろう!

ナビゲーションには2つのタイプがある

ダイビング講習を修了した方は覚えているだろうが、改めて紹介すると、水中では陸上ほど視界が得られないため、行きたい場所に行くためには、ナビゲーション術が必要となる。
ナビゲーションには大きく分けて、コンパスを使うものと、自然の目標物を利用するものの2つがある。
「コンパスナビ」「ナチュラルナビ」という言葉で紹介されることもしばしば。

オープンウオーター講習では、指導団体によっては直線コースを行って帰ってくるところまでしか教わらないが、スペシャルティコース、またはアドヴァンス講習で三角形、四角形のコース取りができるよう練習をする。

ちなみに、グループで潜っていて、ガイドやインストラクターとはぐれてしまい、あまりないことだが、自力で帰らなくてはならないような究極の事態に陥ったときもナビゲーションのスキルを身に着けていれば自力で帰ることができるようになる。
ナビゲーションはまさにサバイバルスキルの一つ。
ぜひ覚えておこう。

こんな失敗ない? ゴット姉さんの体験談

2~3年前、とある島のハウスリーフでバディとセルフダイビングをしたとき、透視度は1~2mで最初は見えていたほかの人たちがあっという間に見えなくなった。
でも、EN場所から20mぐらい先にあるという魚礁に行けばきっと楽しめる!
と、ずんずん進むが、行けども行けども魚礁はなく、ひたすら砂地が広がるばかり。
行き過ぎた?と思ってコンパスを見ながら戻るも、EN場所にすら行けない。
おかしい、今自分はどこにいるんだろう?と不安になって仕方なく水面に浮上すると……。
元いた場所ははるか彼方(たぶん200m以上先)。

びっくりぽんや!

なんて言っている場合ではなく、このままだとバディのエアもなくなるし、魚礁は諦めて戻ることに。

水面はバシャバシャしていたので、潜ったほうが楽かと思い、コンパスを合わせて進んだ。

が、やっぱり行けども行けどもEN場所に戻れない。

そして不安になってまた水面へ。

EN場所はさらに遠くなっている!

改めてコンパスを合わせようとしたら……
明らかに北の方角と違う方向にNの文字が。

壊れてたんかい!

己の器材管理の甘さを思い知らされつつ、コンパスがなかったバディに申し訳ないと思いつつ、バシャバシャする水面を泳いで戻ったのだった。

ってことで、
セルフダイビングのときは正しいコンパスを身に着けること。
そして、バディもバックアップ用にコンパスを着けておくことが大切だってことを認識した次第だ。

コンパスの基本

ご存じのようにコンパスは方位を示す羅針儀のこと。
北極に強力な磁場があり、コンパスの赤い磁針は常に北を位置するのが特徴。
ダイビングでは当たり前だが、耐圧防水のダイビング用のコンパスを使うことになる。

ダイビング用のコンパスは中央に「ラバーライン」と呼ばれるラインがあり、これは固定されていて、進行方向を示す役割をする。

文字盤には回転ベゼルが付いていて、方角が数値化されて記されているほか、「インデックス」と呼ばれるものが付いていて、コンパスを使用するときは起点でまずインデックスを磁針で挟むことから始まる。

たまたま北を向いているのだが、インデックスを赤い磁針に合わせる。

コンパスの見方は進行方向に向けてまっすぐ。これが崩れると、全然違う方向に行ってしまう可能性が大。気をつけよう

コンパスを見ながら往復してみよう

まずは北方向に行き、戻ってくるパターンを練習。

体を北に向けて、回転ベゼルを回し、インデックスを北に合わせる。
もともと北へ向かう予定だったので、磁針とラバーラインが一直線になっている

この状態をキープしながら前にまっすぐ進む。
目的地に到着したら、振り返って…

先ほどとは180°とは異なる「S」(South)にインデックスがぴったりとくるように体の位置を変える。
このとき中途半端に振り返ったり、または勢いよく振り返ってしまうと、かなり誤差が生じるのでご注意を。

しっかりと180°方向が確認できたらまっすぐ行けば、間違いなく元に戻ることが可能だ。

キック数も数えておこう

コンパスを使って往復するときに、自分のキック数&キック・サイクル数(両足ともキックすると1サイクル)も数えておけば、より確実に元の場所に戻ることが可能。

講習(主にアドヴァンス講習)でも教わることだが、30mの距離を何キック・サイクルで進むかをチェックし、自分の1キック・サイクルを割り出しておくといい。例えば30mを30回のキック・サイクル数で泳いだとすると、1キック・サイクルは1mということになる。これを覚えておけば、何キック・サイクルをすれば、何mぐらい泳いだことになるかがわかるはずだ。

流れ要因も考える

ダイビング中まっすぐ泳いでいるつもりでも、実は蛇行していたり、角度がついて全然違う方向に進んでいたりするもの。
水泳でレーンがあってもまっすぐに泳げない人が多いが、何もないところで泳いでいたら当然なのだ。
だが、コンパスを見ながらであれば、ある程度方向修正ができる。そのためにもコンパスはあると便利なのだ。

真っ直ぐ泳げないのは、潮の流れにもよる。泳いでいるうちに流れに押され、目的地からちょっと離れた所に到着してしまうこともある。

ゴーゴー流れているような海には潜らないことにすべきだが、少々流れているときに泳ぐ際は、流れ上のほうにやや角度をつけて泳ぐようにするといい。

往復スイムその2

先ほどは真北に向か、真南に戻ってくる方法を紹介したが、たいていのダイビングスポットがそんなに都合よくできているわけじゃない。

ということで、今度はちょっと角度を変えて往復~!

進行方向は約100°、真東よりやや南寄り。
回転ベゼルを動かしてインデックスを北の位置へ

コンパスの下で数値を確認すると約100°といったところか

回転ベゼルを動かして、北にインデックスを置いたら、さぁ、スタート!
できるだけ真っ直ぐ泳いでいく。
コンパスを見ながらであれば、さほどぶれないことに気づくだろう。

目的地に着いたら、今度は戻る準備。

方向は西方面でやや来た寄り
インデックスは動かさないで!

出発する時が約100°だったので、
180°違うってことは280°。
いい感じだ

来たときとは180°変わっていれば元に戻れるということ。
最初が約100°だったので、数字は280°ぐらいであればOKということだ。

そして、来たときと同じ数だけキックしてみると……。
少し誤差はあるかもしれないが、だいたい同じ場所に戻ってこられる。

誤差があったときは、何が要因だったかを考えておくと、
次につながるゾ!

往復コンパスナビが使える国内外のスポット

セルフダイビングができるダイビングスポットは国内外にいくつかある。
だが、往復のナビゲーションができればOKというスポットはやはり少ない。
ただ、このコンパスナビができるようになれば、四角形などに応用ができ、いろいろなスポットに潜れるようになる。
次回はそのコンパスナビの応用編。

ちなみに、往復コンパスナビで楽しめるのは、思いつくところで言えば……
バリ トランバンの「沈船」、モルディブ 《アンサナ・イフル》のハウスリーフ「沈船」ほか、いくつかのハウスリーフ
大瀬崎「湾内」「先端」
井田「ビーチ」
安良里「ビーチ」
富戸「脇の浜」
などなど。

最近はセルフダイビングができるところも少なくなっているのだが(東南アジアのほとんどのダイブエリアでは必ずガイドが付く!など)
バディとセルフダイビングをしに行くなら、こうしたスポットでまずは練習してみるといいだろう。

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