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第10回 適正ウエイト

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基礎からわかる!ダイビングスタート&スキルアップ術

初めてのダイビング、久しぶりのダイビングは「どうしたらいいの?」と戸惑いの連続。
今さら聞けない基本スキルから絶対にマスターしたい必須スキルまでここでおさらいしちゃいましょう!

ダイビングスタート&スキルアップ術 一覧

番外 動画で見る!ドライスーツの着方

番外 基本スキルをおさらい!

第1回 ダイビング器材セッティング方法

第2回 BC&タンクのラクな背負い方

第3回 フィンワーク

第4回 ダイブコンピュータ

第5回 潜降の方法

第6回 マスククリア

第7回 中性浮力

第8回 セーフティフロートを上げる

第9回 耳ぬき

第10回 適正ウエイト

第11回 とっさのときのBC操作

第12回 ダイビング中の呼吸

第13回 安全停止攻略法

第14回 安全な浮上方法

第15回 ビーチエントリー

第16回 ボートエントリー

第17回 ボート上のマナー

第18回 できる耳ぬき

第19回 エンリッチド・エア・ナイトロックス

第20回 魚や生物のウオッチング術 Part 1 マンタ編

第21回 魚や生物のウオッチング術 Part 2 回遊魚の群れ編

第22回 ナビゲーション Part 1

第23回 ナビゲーション Part 2

第24回 ナビゲーション Part 3

第25回 オクトパスブリージング

第26回 空気消費量の算出法

第27回 Cカード講習って何?

第28回 スノーケリングのお作法

第29回 マスク&フィンのカンタン脱着術

第30回 ひと目でわかるダイブコンピュータ

第31回 煙幕ダイバーから卒業

第32回 噛む危険生物

次回更新予定日 2016年10月12日

第10回 適正ウエイト

ダイビングの苦手スキルで一番にあがるのが中性浮力。
第7回でも特集をしているけれど、中性浮力をとるために絶対不可欠なのが適正ウエイト。
ウエイトの重さはいつも同じではない。
TPOに合ったウエイト選びをマスターしよう!

タンクやスーツによって適正ウエイトの重さは変わる!

 夏はウエットスーツを着ていた人も、もうドライスーツに替えているシーズン。ダイビング時に着けるウエイトの量も変わったのではないだろうか?
 ん? 変えてない?
 それは問題だ。
 ウエイトは自分が身に着けるスーツや器材類の浮力を補うために使うということはご存じだろうが、ウエットスーツとドライスーツでは浮力が明らかに異なる。さらにドライスーツの場合はインナースーツなどを着るため、ドライスーツを着用するときのほうが浮力が大きくなる。
 よってドライスーツ着用時のウエイト量は、ウエットスーツのときのウエイト量に+3〜4kgする必要がある。そんなウエイトを腰の周りに着けるのはかなりつらいので、BCのポケットを利用したり、ウエイトベストを利用したり、アンクルウエイトに小分けしたりするという手も。

 スーツもそうだが、タンクの材質によってもウエイト量は変わってくる。
 タンクにはアルミ製とスチール製があって、同じ容量でも重量が異なり、アルミタンクのほうが断然軽い。南の島で薄いウエットスーツや3mmウエットスーツを着ているときなどは、アルミでも1〜2kgでOKだから、スチールであれば、ノーウエイトでも潜れちゃうのだ。編集部では『マリンダイビング』などでアルミタンク使用時は「スチールタンク使用時のプラス1〜2kgが目安」とうたっている。

 ちなみに、新しいBCやスーツを使うときも、微妙な浮力調整が必要なことをお忘れなく!!

『DIVINGスタート&スキルアップBOOK』

海によっても適正ウエイトは異なる!

 海の水はしょっぱいのは周知の事実。
 ダイビングのCカード講習のときにプールや湖・川の水と海水とでは塩分濃度が異なって、海のほうが浮きやすいということは習ったはずだ。
 でも、同じ海でも、エジプトとペルシア半島の間に挟まれた紅海は、さばく気候にあるとあって乾燥して水分が蒸発しやすい上、降り注ぐ川がないので、同じインド洋のモルディブなどに比べるとぐっと塩分濃度が高い。つまり浮きやすい。これと同じようなことがアシカダイブでおなじみのコルテス海(カリフォルニア湾)にもいえる。こうしたエリアでは、ウエイトを少し重めに着けることがポイントだ。

 逆に雨が多いエリアや雨が多い時期は塩分濃度がすこ〜しだけ低いので、ウエイトは少なめですむってこともある。

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適正ウエイトの見つけ方

同じようにして、顔や上半身が水面から出てしまうのは、ウエイトが軽い証。

同じようにして、顔や上半身が水面から出てしまうのは、ウエイトが軽い証。

 では、自分に合ったウエイト量=「適正ウエイト」はどうしたら見つけられるのだろう?

 目安は5mmウエットスーツ着用時・アルミタンク使用時で自分の体重の10分の1といわれるが、実はこれだと少し重め。これのマイナス1〜2kgぐらいがいいのではないだろうか。つまり体重50kgの人は3〜4kg。スチールタンク使用時ならマイナス1〜2kgなので1〜2kgがいいだろう。
 ドライスーツの場合はこれにプラス3〜4kg、つまりアルミタンクの場合は6〜8kg、スチールタンクの場合は4〜6kgといった感じだ。

 大切なのは、まずは目安のウエイト量で海に入ってみて、BCやドライスーツの空気を抜いた状態で水面に垂直に浮いてみる。このときに、目の辺りに水面がくるようであれば「適正ウエイト」といわれる。

逆に顔や頭が沈んでしまうのは、ウエイトが重すぎるということ。

逆に顔や頭が沈んでしまうのは、ウエイトが重すぎるということ。

ちょうどになるまでウエイト量を調整することができればベストだが、そんなタイミングが見つからない場合は、次のダイビングでウエイトを増減して、快適なダイビングを楽しむようにしよう。

ちょうどになるまでウエイト量を調整することができればベストだが、そんなタイミングが見つからない場合は、次のダイビングでウエイトを増減して、快適なダイビングを楽しむようにしよう。

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ウエイトの単位にも気をつけよう

 ウエイトにもいろいろなタイプがあるが、一般的によく使われているのは1個1kgとか、1ポンドといった単位で、ウエイトベルトを通す穴のある鉛玉。日本では基本的に1kg、2kg、3kgの玉があって(たまに1.5kgというのもあるが)、合計で必要な重量を身に着ける(またはBCのウエイトバッグやウエイトベストに入れる)。
 海外に行くと、ポンド単位の場所がある。1ポンド=453.6gなので、1kg=2ポンド強。普段4kg使っている人は8ポンドまたは9ポンドのウエイトが必要となる。
 間違えるとダイビングがかなりつらくなるので、ご注意を。

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体の前面にウエイトがくるように

上のようにウエイトを作ってしまうと、実際に腰に巻いたときにウエイトが体の後ろの方にいってしまう

上のようにウエイトを作ってしまうと、実際に腰に巻いたときにウエイトが体の後ろの方にいってしまう

 いくらウエイトが適正でも、ウエイトの位置が悪いと水中でのバランスがとりにくくなって、中性浮力もとりにくくなる。
 オススメなのは、体の前面にウエイトを集中させる方法。こうすると水中で水平姿勢がとりやすく、安定して泳ぐことができるようになる。

ウエイトが腰の両サイドにあって、水平姿勢をとるのには不利な状態

ウエイトが腰の両サイドにあって、水平姿勢をとるのには不利な状態

ウエイトが体の前にあるので、水中で水平姿勢をとるのにとってもラクな状態

ウエイトが体の前にあるので、水中で水平姿勢をとるのにとってもラクな状態

 また、先日モルディブの最南端アッドゥ環礁にある《ヘラテラ・アイランドリゾート&スパ》で潜ったときのこと。ここでは12ℓのアルミタンクを使っていて、ダイビングの後半、かなり浮くことが予想された。なので、ガイドさんが1kg玉をタンクのベルトに挟んでおくようアドバイスしてくれた。おかげでエアが減ってタンクが浮きやすくなる後半のダイビングも快適に潜ることができた。

 このように、ウエイトをどこに設置するかというウエイトフォーメーションもとても大切なのだ。

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