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基礎からわかる! ダイビングスタート&スキルアップ術
第42回 ダイビング器材のお勉強 その2

基礎からわかる! ダイビングスタート&スキルアップ術

初めてのダイビング、久しぶりのダイビングは「どうしたらいいの?」と戸惑いの連続。
今さら聞けない基本スキルから絶対にマスターしたい必須スキルまでここでおさらいしちゃいましょう!

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第42回
ダイビング器材のお勉強 その2

前回は3点セット+αのいわゆる“軽器材”を紹介したが、 今回は“重器材”と呼ばれる、ダイビング器材の話。
軽器材に比べて重量が重いというのもあるけれど、 スクーバダイビングにはなくてはならない重要な器材という意味合いも!?
そうした重器材がいかにスキルと関わってくるかをしっかり覚えておこう。

 

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主な重器材

タンクのことを「ボンベ」と呼ぶ人は、「あ、ダイビングのことを知らないんだな」ということがすぐわかるぐらい、ダイビングに使用する器材の名称は、独特である。
しかも「ボンベはどうやって持っていくの?」と何も知らない人によく聞かれたりするのだが、 今時タンクを家から海辺まで自分で運ぶ人はいない。
ということで、ダイビングに必要な器材のことを、これからしっかりと復習していこう。

タンク(シリンダー) Tank (Cylinder)

ダイビング用のタンク。写真はスチール製

役割

知らない人はいない、水中でのダイバーの呼吸源。
「酸素ボンベ」などとニュースなどでは語られるが、大きな間違い。
通常のダイバーが背負うタンクには、酸素ではなく、空気が圧縮された「圧縮空気」が入っている。
それをレギュレーターで(正式にはファーストステージとセカンドステージで2段階に分けて)
人間が呼吸できるぐらいの圧力まで減圧された空気を、私たちは水中で呼吸して、ダイビングを楽しむのだ。
まさになくてはならない不可欠な器材。

ちなみに、減圧症が疑われる場合、酸素を吸うと体内に蓄積された窒素の排出が早くなるため、ダイビングボートやダイビングサービスなどの施設にタンクに詰められた酸素を常備しておくことが推奨されている。
が、あくまでも通常のダイビングに使うものではない。

なお、世界的なダイビング指導団体PADIでは、2015年からタンクのことを「シリンダー」と教材や講習で呼ぶことになっている。
日本ではまだ「シリンダー」という呼び方は普及していないけれど、そのうちに代わるんだろうか。

※タンクは基本的にはダイビングサービスで借りるもので、マイタンクを買わなくてはいけないということはありません。
また、購入した場合は、定期的な検査が必要となりますので、ご注意ください。

これはタンクにエアをチャージ(充填)しているところ。タンクの光沢からアルミだとわかる

タンクのタイプ

中性浮力を上手にとる際に、タンクがどんな種類なのかによって、適正ウエイトが異なるということは覚えているだろうか?

そう、タンクには、アルミニウム(アルミ)とスチールの2種類の素材がある。
耐食性が高くサビにくいアルミタンクの使用率が高いが、日本ではアルミにしてもスチールにしても5年に1回の容器再検査が義務付けられているのに加え、アルミに限って年1回、ねじ部の検査が義務付けられているためか、スチールを使用する業者が多い。

スチールのほうが比重が重いため、ウエイト量はアルミに比べると1~2kg減らすことに。

また、タンクには容量の違いもあり、スチールは内容積が8、10、12、14ℓ、アルミは10、11ℓといった感じで、日本ではいずれも10ℓのタイプが多いようだ。
容量が大きいほど、タンク内の空気の量も多いので、空気消費量の大きい人は容量の大きなタンクを好んで使う傾向もある。

形状は、スチールタンクは底が平らではないため、たいていブーツと呼ばれるゴム製のカバーを付けている。
アルミタンクにもブーツはあるが、なくても平らなので立たせて使うことが可能だ。

近年はエンリッチド・エア・ナイトロックス(EANx)という酸素と窒素の分圧を変えて、酸素分圧を高くしたガスも使用されている。減圧症のリスクを軽減するためにも使用したい

アルミタンクは底が平らなので、ブーツなしでもよく利用されている

スキルとの関わり

先述したように、タンクの素材によって、着けるべきウエイト量が変わってくる。
スチールタンクの場合は、ウエイトを軽くする、アルミタンクの場合は、ウエイトを重くすると覚えておこう。

ただし、タンクだけでなく着用するスーツや海の塩分濃度などによってもウエイト量は異なるのでご注意を!

BC BC

TUSA
BCJ-940

¥130,000

日本人女性向けにフィット感を追求。女性の腰骨周辺に接触しないよう「ハイカットライン」、胸の圧迫感を軽減する「女性専用チェストベルト」など、考え抜かれたデザインで快適な装着感を実現。

役割

水中で人間は浮くようにできているのだが、ある程度の水深を過ぎるとマイナスの力が強くなり、沈み始める。
そうした浮き沈みを調整するために開発されたのが、BCだ。
BCD、BCJなどと呼ばれるが、BCは“Buoyancy Compensator”(浮力調整)の略で、
Dは“Device”(装置)、Jは“Jacket”の略。

このBCが開発できる前までは、タンクにハーネスのみを付けて潜るやり方から、救命胴衣を利用して浮力を調整していた。
それが、BCにインフレーターホースやインフレーターを用いたことによって水中で楽に浮力調整することができるようになったため、ダイビングが気軽にできるようになり、女性でも気軽にダイビングを楽しめるということがわかり、飛躍的にダイビング人口が増えたのだった。

BCのタイプ

1970年代に最初に登場したBCは、赤ちゃんの使うような前掛けの形に似ていたが、それからジャケットタイプに進化し、さらにサイズの調整をラクにするショルダーベルトタイプ(フロントアジャスタブルタイプ)が登場。
さらに、浮力を背中に集めるためのバックパックタイプも登場し、近年はショルダーベルトタイプ、バックパックタイプ、ジャケットタイプの3タイプが主流となっている。

また、BC内の空気を給排気するインフレーターも、引っ張るだけで排気できるタイプ、BCに組み込まれたタイプなど、進化している。

ウエイトを腰に着けると、いざというときに脱着が大変なため、脱着を簡単にするウエイトパックを収納できるタイプなどもできている。

さらに、タンクを留めるためのタンクベルトにもさまざまな工夫が。

BCはぜひ自分のものを持っていてほしいのだが、購入する際は、細かくチェックして、自分の好みのものを求めるようにし、購入後も各部を触ってみて、使える機能は可能な限り使えるようにしよう。

スキルとの関わり

BCこそマイ器材として購入してほしい器材。
というのも、中性浮力をとることと大いに関わりがあるからだ。

仕事柄、いろいろなエリアでいろいろなタイプのBCを使わせてもらうことが多いMD編集部&カメラマン。それだけにどんなBCも使いこなすのが早くなるというワザも持っていて、新人の頃はもらった大きめのBCをプライベートに使っていた筆者。
使いこなせるのだが、大きすぎるということにあまり気づいておらず、ある時借りたBCがジャストフィットで、中性浮力をとるのがとにかくラクだった。

「ジャストフィット」ってこんなに違うのか~!と大感激した次第だが、大きいと浮力が余計につくし、抵抗もあるから泳ぎにくかったりもして、いいことはなかったことに後になって気づいた。

インフレーターや緊急排気バルブでの給排気に慣れることはもちろんだが、サイズが合っているかどうかも、スキルには大きく関わってくるということだ。

レギュレーター REGULATOR

TUSA
FS-606

メーカー希望小売価格 ¥125,000

メタリック塗装を施したセカンドステージと、ホワイトカラーホースが目を惹く。吸気抵抗調整機能、吸気抵抗を軽減するディフレクター機構を搭載。

役割

タンク内の圧縮された空気を減圧して人間が吸うレベルまでにする機械であるとともに、呼吸をするための道具。

ファーストステージ部で減圧された圧縮空気をさらにセカンドステージで減圧し、マウスピースを通じて空気を供給してくれる。

吸うと空気が流れ、そうでないときは空気は遮断されるというしくみになっている。

レギュレーターはダイビングになくてはならない器材のひとつ。
そして、人間には絶対に必要な呼吸のひとつだけに、人によっては、これだけはマイ器材でないと!という人も少なくない。

レギュレーターのタイプ

外観からいうと、セカンドステージにデザインの差があるぐらいで、さほどタイプの違いは感じられないが、実は大きく違うのがファーストステージ。
圧縮空気を減圧するためのシステムが大きく分けて2通りあるのだ。

1つは「バランスピストン」、もう1つが「バランスダイアフラム」。
どちらでもないタイプのものもある(Bismやシャーウッドなどの製品)。

説明するととても長くなるので、簡単に長所を書いておくと「バランスピストン」は、万が一壊れてもエアが止まることなく供給されるという点と、ファーストステージ部が可動式にできるので、中圧ホースや高圧ホースがスイベル式に回転でき、セカンドステージをくわえたときに、顔を動かしても引っ張られ感があまりないという点。

「バランスダイアフラム」は、エアの流量がとても大きいという点。また可動部にいっさい水が浸入しないので、内部がさびにくく、キレイに保てるという点。

ただ、いずれにしても、性能は非常によくなっているので、大きな差はあまりない。

セカンドステージについても、流量調整ができるものとそうでないものがある程度。
デザインや大きさ、重量を考慮して購入するといい。
なお、女性や口の小さな方は、マウスピースの大きさに注意しよう。

スキルとの関わり

ダイビングで最も大切な「呼吸」を実現させるための道具。
ストレスを感じないマウスピースであること、重さや大きさであること、引っ張られ感がないこと、などがポイントとなる。

決して安いものではないので、セレクトするときにはインストラクターや先輩ダイバーの話などを聞き、できればモニター会などでモニターしてみて、コレと思ったものを選びたい。

オクトパス OCTOPUS

TUSA
SS-0005

メーカー希望小売価格 ¥40,000

役割

万が一、レギュレーターのほうのセカンドステージに不具合が生じたときのバックアップのための器材。

また、バディがエア切れになったり、やはりレギュレーターに異常が生じた場合などに貸してあげるのにも役立つ。が、こちらは、あくまでも緊急時の使い方であって、本当の意味では、自分のためのバックアップだと思っていていい。

オクトパスのタイプ

レギュレーターのセカンドステージとほぼ同じものだが、色を変えてわかりやすくしたり、少しでも重量を軽くしようと、軽量化したりしているものも。
また、バディを助けるために、中圧ホースを長くしてあるものもある。

なお、オクトパスは日本では左から出している人も多いが、自分のバックアップのためにあるのだからと、海外ではセカンドステージと同様、右から出している場合がほとんど。

スキルとの関わり

万が一の際に使うものなので、呼吸がしっかりできるかどうか、 潜る前に必ず確認しておこう。

ゲージ GAUGES

TUSA
SCA-360

¥52,000

役割

残圧計、水深計、コンパスの3つを合わせてゲージと呼ぶことが多い。
最近はダイブコンピュータで水深が表示されるため、残圧計とコンパスの2つをコンソールパックに入れたものや、残圧計のみのゲージも出てきている。

また、ダイブコンピュータに残圧を表示するためのものもあって、ゲージそのものを不要とする場合もあるが、デジタルのものはバッテリー切れのリスクもあるので、残圧計にしても、水深計にしても、アナログのゲージはやはり持っておきたいもの。

ゲージのタイプ

前述したように、残圧計だけのもの、残圧計とコンパスだけのもの(2連ゲージ)、残圧計、水深計、コンパスのもの(3連ゲージ)などがある。
ほかの持っている器材と合わせて考慮して、購入を。

また、軽量コンパクト化をはかった残圧計もあって便利だが、老眼の方にはオススメしない。
視認性がよいもの、暗い所でも見られる蓄光機能付きのものを選ぼう。

レギュレーター、オクトパス、ゲージはまとめて使用する。持ち運ぶとき、ホースは輪っかにしてテンションがかかったり折り曲げたりしないようにするのが長持ちのコツ

スキルとの関わり

ほとんどスキルとは関わりはないのだが、残圧計はこまめにチェックして、自分の残圧がどれぐらいかは常に把握して行動を。
特に、ガイドから残圧を聞かれた時に、見なくても正確に答えられるぐらいにしておきたい。

また、ゲージをぶらぶらさせておくと、見るのも大変だし、環境を破壊しかねないので、必ずクリップなどでBCにはめておこう。
BCの左側のポケットに通せるタイプのものは、胸元で表示が読めて便利。

次回更新予定日 2017年10月11日

第43回 失敗から学ぶドライスーツ術

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