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秋~冬も見どころ満載!
高知県・大月町
 柏島

高知県・大月町柏島は秋冬も見どころ満載

大月町・柏島は、四国の西南端に位置する、日本が誇るダイビング天国。海の中には四季折々の生きものたちが出現、生息し、種の数の多さは狭い海域の中にありながら沖縄全島に匹敵するほど。関西のみならず県外、さらに関東以北など日本全国から多くのダイバーが訪れています。一年中楽しめる海ですが、秋から冬の季節は見どころ満載といわれています。その魅力を現地ガイドに聞きました!

※2023年9月現在の情報です

柏島のダイビングはここが魅力!

理想的なロケーション

大きなテーブルサンゴ、ウミガメと、まるで竜宮城!「後の浜No.4」

大きなテーブルサンゴ、ウミガメと、まるで竜宮城!「後の浜No.4」
Photo by Divers Cafe & Bar 7me, Shinsuke Onisi

大月町・柏島は四国・高知県の西南端にあり、黒潮の影響を多大に受ける太平洋に面しているうえ、四国と九州の間を通る良好な漁場として知られる豊後水道の入り口にあたり、年間を通して水温が高めで栄養分の豊富な海水が出入りする海域に位置しています。
平均気温は26.3℃。気温の低い12~2月でも平均7.4~9.7℃と他の地方に比べると暖かく、水温に至っては最も低い2月でも平均17.9℃と温かい海域です(「Climate-Data.org.」より)。
海中ではサンゴの群落が生息しているほか、魚種も1000種以上といわれ、エビ・カニなど甲殻類やウミウシの仲間なども多数。生きものの生態も求愛・交接・産卵などなどさまざまな感動シーンがここそこに。ダイバー、特にフォト派ダイバーにとても人気なのも納得の海といえます。

現地ガイドさんの証言

南の海からやってきたチョウチョウコショウダイの赤ちゃん♡「ラスベガス」

南の海からやってきたチョウチョウコショウダイの赤ちゃん♡「ラスベガス」
Photo by AQUAS, Kazushi Matsuno

《柏島ダイビングサービスAQUAS(アクアス)》(以下《AQUAS》)代表、松野和志さん。
「やはり最大の魅力はこの狭い海域、ポイントでの魚の種類の多さです、年々増えていてその数1,300種以上になっています。憧れの魚や人気のある魚に簡単に出会えるところが最高に素敵な魅力です」

《柏島ダイビングサービスSEAZOO(シーズー)》(以下《SEAZOO》)代表、目黒次生さん。
「春夏秋冬それぞれに見られる生物が替わり、いつでも楽しめます。これからの季節は一番生物相が厚く、ハゼ、ウミウシ、甲殻類と幅広く楽しめます」

《柏島ダイビングサービスDivers Cafe & Bar 7me(ナナミ)》(以下《7me》)店長、大西新祐さん。
「柏島のマクロは面白いですが、 7meではどちらかというとワイドも皆様に推しています。ノンダイバーが参加いただけるボートスノーケリングツアー、スキンダイビングツアーを 7meでは開催しており、柏島を訪れるダイバーが普段観ている景色が一般の方でも見られるようになりました」

スポット別10~12月の見どころはこれだ!

後の浜(うしろのはま)No.2

クマドリカエルアンコウの小さな子どもも登場

クマドリカエルアンコウの小さな子どもも登場
Photo by SEAZOO, Tsuguo Meguro

テーブルサンゴの群生、そしてウミガメ遭遇率の高いスポット

テーブルサンゴの群生、そしてウミガメ遭遇率の高いスポット
Photo by Divers Cafe & Bar 7me, Shinsuke Onisi

西日本を代表するテーブルサンゴが群生しており、透明度が高い日はワイドがオススメです!!
また《7me》では、柏島で唯一ボートスノーケリングツアー、ボートスキンダイビングツアーを開催。当店のリクエストNo.1はウミガメ。ウミガメの泳ぐルート、甲羅をクリーニングするスポットが7カ所あり、FUNダイビングでも高確率でウミガメをご案内できます。
《7me》大西さん

後の浜No.3

ウミガメにも会えます

ウミガメにも会えます
Photo by Divers Cafe & Bar 7me, Shinsuke Onisi

ブイ元周辺に大きな瀬があり、チョウチョウオ類、ハリセンボン、ソラスズメ、ウメイロ、キンギョハナダイなど見られます。どちらかというと潮が動いている(流れている)時が面白く、群れになる魚類は潮上へ頭を向け綺麗に並び出します。また、ボトムに沈んでいた魚も、潮が流れることで表層まで浮き出し、流れてくるプランクトンを捕食しているシーンをご覧いただけます。ウミガメのクリーニングスポットでもあります。
《7me》大西さん

後の浜No.3.5

キンメモドキの群れの中にアザハタが

キンメモドキの群れの中にアザハタが
Photo by SEAZOO, Tsuguo Meguro

キンギョハナダイ、ミヤケテグリ、レンテンヤッコなどの産卵シーンや、砂地のハゼ、キンメモドキとアザハタなど見どころ満点です。
《SEAZOO》目黒さん

ヒレナガネジリンボウ2尾とネジリンボウ1尾のトリオ

ヒレナガネジリンボウ2尾とネジリンボウ1尾のトリオ
Photo by AQUAS, Kazushi Matsuno

ハゼ祭りが開催されてます、足の踏み場もないくらい、あちこちにいてます。
《AQUAS》松野さん

後の浜No.4

浅瀬にはテーブルサンゴも

浅瀬にはテーブルサンゴも
Photo by Divers Cafe & Bar 7me, Shinsuke Onisi

エントリーして浅瀬のほうへ進むとよくアオウミガメが休憩している瀬があります。この瀬の周辺にはアオブダイ、フエフキダイなどの大型の魚に、少し沖合の瀬にはメジナの群れなどが生息しています。また、砂地ではマダラトビエイをよく見かけます。
《7me》大西さん

後の浜No.7

その名も「ハートロック」が見ものです!

その名も「ハートロック」が見ものです!
Photo by Divers Cafe & Bar 7me, Shinsuke Onisi

浅瀬にあるハートロック(ハート形の岩)と呼ばれる天然の岩が見ものです。このハートロック周辺には、ソラスズメダイやキビナゴの群れ、ハリセンボン、オジサン、チョウチョウウオ、イセエビ、カマスなどのほか、秋口には青物の群れも見られます。また、ハートロック周辺から少し移動すると、ちょっとした海溝がありその先は砂地エリア。透明度が高い時はぜひ少し浮いてワイド撮影もオススメです。
《7me》大西さん

勤崎(つとめざき)

「勤崎」では色鮮やかな海中景観も見もの。キンギョハナダイが花吹雪のよう

「勤崎」では色鮮やかな海中景観も見もの。キンギョハナダイが花吹雪のよう
Photo by AQUAS, Kazushi Matsuno

キビナゴが降り注ぐ海中。ツムブリなどの大きな回遊魚が群れにアタック!

キビナゴが降り注ぐ海中。ツムブリなどの大きな回遊魚が群れにアタック!
Photo by AQUAS, Kazushi Matsuno

言わずと知れた有名ポイントで“行きたいリクエスト”No.1です。
秋から冬にかけてはキビナゴがシャワーのように降り注ぎ、それをカツオやツムブリなんかが追っかける光景にはめちゃめちゃこの季節の良さに気づかされます!
《AQUAS》松野さん

赤い体色も美しいボロカサゴ

赤い体色も美しいボロカサゴ
Photo by SEAZOO, Keiko Meguro

ハゼ好きにはたまらないピンクダートゴビーの姿も

ハゼ好きにはたまらないピンクダートゴビーの姿も
Photo by SEAZOO, Tsuguo Meguro

「勤崎」はマクロもおもしろいんです。浅場ではボロカサゴ、深場ではアケボノハゼ、ピンクダートゴビー、カタボシニシキベニハゼなどが超人気のハゼ類も見られます。
《SEAZOO》目黒さん

竜ヶ浜(りゅうがはま)

特に秋から冬場にかけてがオススメのスポット。透明度が爆上がりする9月からはハズレが少なく透明度が高く、晴れている日はワイドもオススメです。砂地に太陽光が差し掛かりキラキラ輝いていてキレイです。体験ダイビングの実施エリアでもあるため、流れもなく、まったりダイビングが可能です。また、南国ならではのトロピカルな魚類からダイバーのアイドル、カエルアンコウなどワイドとマクロを両方楽しめます。リフレッシュダイビングにもオススメです。
《7me》大西さん

民家下(みんかした)

ウミウシも増えてきます。ツルガチゴミノウミウシ

ウミウシも増えてきます。ツルガチゴミノウミウシ
Photo by SEAZOO, Keiko Meguro

柏島から大月町に向かってすぐの海岸線にあるスポット「民家下」もマクロ生物の宝庫です。フォト派の水中撮影心を駆り立てるホムラハゼをはじめ、ハチジョウタツ、フィコカリス・シムランス、スズメダイの仲間やウミウシの仲間など、さまざまな生物を狙うことができます。
《SEAZOO》目黒さん

ラスベガス

ハタの仲間の子どもがたくさんやってきています。シロブチハタの幼魚と思われます

ハタの仲間の子どもがたくさんやってきています。シロブチハタの幼魚と思われます
Photo by AQUAS, Kazushi Matsuno

大人気ポイントです(「民家下」の4つのブイのうちの1つ。《AQUAS》のオリジナル名)。流れもなくゆったりのんびり潜れます。秋は季節来遊魚がいっぱいで、スズメダイの若魚もいろんな種類がいて楽しいポイントです。今年はハタの仲間の種類が例年になく多く、楽しませてくれています。
《AQUAS》松野さん

ダイビング後のお楽しみは!?

サンセットもきれいな柏島

サンセットもきれいな柏島
Photo by Divers Cafe & Bar 7me, Shinsuke Onisi

ダイビングの後は、BBQや満天の星をご堪能ください。
《7me》大西さん

居心地のいい《AQUAS》のダイニングルーム

居心地のいい《AQUAS》のダイニングルーム
Photo by AQUAS, Kazushi Matsuno

秋の夜長、ダバダ火振(栗焼酎)を飲み、美味しい柏島で獲れた新鮮なお魚などを食べながら、その日撮ったみんなの美しい写真を見て、心も体もととのえる時間、最高に贅沢です。
《AQUAS》松野さん

柏島ダイビング基本情報が掲載されているこちらもご覧ください。

(デスク/後藤ゆかり)

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