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スキューバダイビングのスキルアップ術Q&A
ベテランイントラ・かっしーが教えます
第30回 水中写真を撮るスキル

苦手スキルやダイビングの悩み Q&A

スキューバダイビングでは安全に潜るためのスキルを身に着けておく必要があります。でも、耳ぬき・中性浮力・潜降など、なかなかできない!という方の声が多いのも事実です。
これまでたくさんのダイバーを輩出し、スキルアップの手助けをしてきたベテランイントラ・かっしーこと柏崎洋介さん(スキューバプロショップ大井町店店長)に、読者の皆さんの質問や悩みに答えていただきます!
今回は水中写真を撮るときのスキルについて、教えていただきました♪

柏崎洋介さん率いる《スキューバプロショップ》はダイビングスキルに悩みのある方やブランクダイバーにも優しいお店です。大井町、渋谷、東伊豆・富戸にお店があるので『マリンダイビングWebを見て』と直接相談してみましょう!

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皆さまのダイビングスキルのお悩みや疑問募集中!

ご氏名(ペンネーム)とダイビング歴(年数・経験本数)を明記の上、下記にお送りください♪

送り先:info@marinediving.com

写真がブレないためのスキルの悩み3つ

Q
中層で写真を撮るときや近くにつかまれそうなものがないときに、写真を上手く撮る秘訣を教えてほしいです。いつもバランスを崩しやすいので写真がブレることがあります。どのような中性浮力の練習をしたら良いのか、どのような意識をしたら良いのか教えていただきたいです。
(あっちゃ(()

Q
水中での動画撮影時に手ブレしない方法が知りたい。
(こんにゃく/6/250本)

Q
写真を撮ってもぶれたりして撮りたい向きに写せません。写真を撮るときに安定する姿勢やカメラがブレないようにする固定方法などありましたら教えてもらいたいです。
(やまもと/7年くらい/350本)

A
ぶれないように安定して撮りたいって方から質問が多いですね。正直、僕もよくぶれてます。ぶれないようにする一番のポイントは、カメラを持つ手を固定することです。逆に体は固定しないでも大丈夫です。持ち手をしっかり固定できれば、足はフラフラしててもいいんです。
一番ベストは、両手でカメラを持って、両手の指や手から肘までのどこかを何かに固定すれば、ぶれにくいです。
片手でも指や手から肘までをなるべく広く、何箇所か固定するといいですね。
動画の場合は、撮影中はぶれちゃいけないので、被写体をカメラで追うときに、カメラに近い手首は動かさず固定して、カメラから遠い部分を動かします。例えば、体ごと動かすときは、肩、肘、手首は、カチカチに固めたままカメラを動かします。肩を動かすなら、肘や手首は固める。肘を動かすなら手首は固めるって感じです。
中層のときも同じで手首、肘、肩を固めて動かさないように撮るのがポイントです。また、バランスを崩しやすい人は、姿勢が悪い人が多いです。カメラに集中して下向いたり、猫背気味になるとバランスが悪くなります。どんなときでも胸を張って、顔を上げて撮れば、バランス良くなります。
あとは、被写体を追うときに画面越しに追わないほうがいいです。画面を見てると不安定になりやすいので、画面は視野の片隅で見ながら、被写体そのものをメインに見たほうがいいです。

体の向きを変えずにバックしたい

Q
水中撮影をするとき、うまくその場にとどまることができません。特に、体の向きを変えずバックするのが苦手です。何かコツはありますでしょうか。
(もろぞふ/3年/72本)

A
流れやウネリなどの水の動きもあるので、その場でぴったりは、なかなか難しいです。ポイントはちょっと動いたら、早めに直すようにする。もっと言えば、動きそうになったら、早めに直す。ですね。バックキックも左右のブレの調整も、ほんの少しなら、簡単に修正できます。
左右のブレなら脇腹の力の入れ具合で直ります。左に動きそうなら右の脇腹に力を入れる。右に動きそうなら左の脇腹に力を入れるだけで修正できますよ。
バックキックは、たくさんバックするのは、かなり難易度が高いです。インストラクターでも苦手な人もいるくらいです。ほんのちょっとなら、フィンをうちわで扇ぐようにすればバックできます。
コツは、足首を思いっきり縮めた状態で扇ぐことです。普通のフィンキックは足首を伸ばすのが基本ですが、バックキックは足首を縮めた気味にするようにします。ダイビング中のちょっとした空き時間に練習してみてください。

水中撮影時のウエイトは重めがいい?

Q
写真を撮りたいと思ったときに身体が安定しないのでウエイトを重くするほうが良いのでしょうか?
(匿名希望)

A
ぶっちゃけ、着底して撮影するなら重くしたほうが安定はします。ただ、着底するとき以外はシンドイし、危険や緊急時のリスクも多いので、おすすめしないです。
安定するコツは、さっきの質問でもお答えしたように腕を固定するのがポイントです。あとは、呼吸も大事です。写真に集中すると息を止め気味にしたり、吸いがちになって、浮きやすくなってる人が多いです。しっかり吐くのを意識しながら撮影すると、だいぶ、安定感が良くなると思います。

超浅い水深で安定して撮りたい

Q
タンクが軽くなるエグジットギリギリに生物がいて、水深1〜2mの海中で、写真を撮ることがあります。その時、安定して潜って撮るコツを教えてください。
(58歳のひ〜ちゃん/6年/380本)

A
うーん。1〜2mか。悩ましいですね。その水深だと適正ウエイトだと、頑張って呼吸コントロールしても浮いてしまいますね。1〜2mでタンク軽くなっても安定するには、オーバーウエイトにするしかないかもですね。ただ、オーバーウエイトだと、浅い所以外はシンドイし、危険や緊急時のリスクも多いので、おすすめしないです。
インストラクターに、そのときだけ1kgもらうのが一番いいかもですね。

見た目がよい撮影中の姿勢とは

Q
水中写真を撮っているときの中性浮力を教えていただきたいです。両手でカメラを持っているとき、今はなんとか姿勢を保てている場合もありますが、そのときの様子を一緒に潜った人に撮られていたので見てみるととんでもなく変な格好でした……(笑)。足が蛙のように開いていてなんかダサい。その姿勢でストレスなく保てているわけではなく、かつ、見た目が良くないのが気になるのでぜひ撮影中の中性浮力の取り方のアドバイスをお伺いしたいです!
(なお/AOW取得1年半/64本)

A
わかります。カエルみたいな格好になっちゃいますよね。綺麗な格好で中性浮力をとるコツは、2つあります。
一つは、腹筋で姿勢をコントロールすることです。バランス崩すと手や足でバランスを取ろうとして、ダサい格好になったり、余計バランス崩したりします。体幹が大事です。詳細は、上の質問で回答してるので、参考にしてください。なので腹筋を強くすると、バランス感はよくなりますよ。
もう一つは、ウエイトの位置です。体全体でみると適正ウエイトだけど、部分的にみると浮き気味の場所、沈み気味の場所があったりします。例えば、タンクがある背中は沈みやすいですが、足はウエイトがないので浮きやすいって感じです。足が浮きやすいと足を沈みようと必死になって、ダサい格好になったりします。各部位がバランスのいいウエイト位置にするのが理想です。後ろに倒れそうなバランスなら、前気味にウエイトをつける。左右のバランスは、左右のウエイトの位置で調整できます。足が浮くなら、腰のウエイトをウェスト位置より下気味につけて、足にウエイトの重みがかかるようにします。人によって、筋肉、脂肪など人それぞれ違うので、ウエイトの適正位置は、全員違います。
ウエイトの位置を少しずつ変えて、試してみて、ベストポジションをみつけてみるといいですよ。

プロフィール紹介
かっしーこと柏崎洋介さん

東京農業大学に入学後、ダイビングクラブに入り、すっかり海とダイビングの虜になる。在学中に《スキューバプロショップ》でアルバイトを始め、卒業後はもれなく同社へ。東伊豆の富戸でダイビングガイドを担当した後、同社の代表兼大井町店の店長に。ダイビング歴25年、インストラクター歴21年。現在はPADIコースディレクターとして、ノンダイバーからプロを目指すダイバーまで指導。

かっしーのダイビングスキル中心のYouTube

柏崎洋介さん

東京に2店舗、東伊豆に1店舗あるから
スキルアップやステップアップに超便利!

スキューバプロショップ
大井町店 TEL:03-6712-0920

ダイビングを始めたい!という方から、ファンダイバーや、もっとうまくなりたいという方にはステップアップコースを意欲的に開催。
話題の渋谷・宮下パークから徒歩1分のオシャレな渋谷店、交通至便な大井町店、そして東伊豆で海が目の前に立つ富戸店(写真)と3つの拠点で講習&サービスを展開。『マリンダイビング』主催のランキング企画で8年連続No.1を樹立した富戸店には、1位に何度も選ばれているダイビングガイドの山口敬大さんも常駐。のんびり、あったかな雰囲気にきっとリラックスできるはずです。

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