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沈船ダイビングスポットで有名!
熱海のクールな海中世界

熱海のクールな海中世界

熱海でダイビングするなら「沈船」に潜りたい! 東京から電車でも車でも2時間余りで行けて、海の中にドキドキわくわくな沈船が鎮座しています。しかも熱海の海中世界はそれだけではありません。クールで熱い海の中を知っておいて損はなし!! 《ダイビングサービス熱海》では家族で楽しめるスノーケリング教室も夏季限定で開催。要チェックです♪
取材協力/ダイビングサービス熱海

熱海の沈船スポットはどんなところ?

日本最大級の「沈船」スポット

全体像を写すことがとても難しいぐらい巨大な沈船

全体像を写すことがとても難しいぐらい巨大な沈船
写真/豊嶋康志(ダイビングサービス熱海)

船の舳先からダイバーたちを撮影

船の舳先からダイバーたちを撮影
写真/豊嶋康志(ダイビングサービス熱海)

都心から近い海辺の温泉リゾート地、熱海。ダイバーが熱い視線を送るのは、この海に沈船スポットがあるためです。実際、その大きさは全長81m、幅18mと国内最大級。《ダイビングサービス熱海》の代表兼ガイドの豊嶋康志(とよしま やすし)さんによると、「『沈船』のダイナミックさ、エキサイティングさに魅せられて熱海に潜りに来るダイバーがとても多いです。私自身も毎日潜っていても全然飽きません!」とのこと。
船は「旭16号」という砂利運搬タンカー船でダイビングスポットにするために現在の位置に移動させたといわれています。透明度が良い時も81mの長さだけに全体像が見えることはありません。ただ中央で折れているのですが、透明度が良い時は船の舳先から中央辺りまで見えることがあります。

沈船が海中生物のオアシスに

船の内外にクロホシイシモチやネンブツダイが大集合

船の内外にクロホシイシモチやネンブツダイが大集合
写真/豊嶋康志(ダイビングサービス熱海)

船体の壁には大きなウミトサカをはじめソフトコーラルがびっしり。サクラダイもこの周辺で見られます

船体の壁には大きなウミトサカをはじめソフトコーラルがびっしり。サクラダイもこの周辺で見られます
写真/豊嶋康志(ダイビングサービス熱海)

沈船は老朽化しているため船内に入ることはできませんが、崩れたところから中をのぞくことができます。水中ライトを照らしてみると船内にはネンブツダイやクロホシイシモチがびっしり。群れが大きくなってくると、外でもそれらの群れが雲のように船を覆っています。
船体の壁には色とりどりのソフトコーラルがびっしり付着していて、その周辺には日本の固有種ともいえるサクラダイやキンギョハナダイが群れていてとってもカラフルです。それを狙ってカンパチ、イナダやタカベなど回遊魚が群れで回ってくるなど、魚影の濃いシーンをかなりの確率で狙うことができます。

沈船を潜るためにはアドバンス以上推奨

「沈船」のトップが水深18m。そこから緩やかに深くなっています

「沈船」のトップが水深18m。そこから緩やかに深くなっています
写真/豊嶋康志(ダイビングサービス熱海)

沈船はトップで水深18mを超えるので、アドバンス講習を終えてから挑戦してください。
海底は30m以深に達していますから、探索中はたびたびダイブコンピュータを見て無減圧潜水時間(NDL)には余裕を持って行動するようにしましょう。
潜降と浮上はブイのロープを利用すること。流れがないから大丈夫と思っていて油断すると、船までたどり着けなくなるかもしれませんよ。港からボートで約5分ほどのところに位置しています。

「沈船」だけじゃない熱海の海の魅力

極彩色が楽しめる「ソーダイ根」

色鮮やかなソフトコーラルやハナダイの仲間などが乱舞

色鮮やかなソフトコーラルやハナダイの仲間などが乱舞
写真/豊嶋康志(ダイビングサービス熱海)

港からボートで7~8分、大きなすり鉢状の海底に、こんもりと根が立ち上がっているところがあったり、ちょっとしたドロップオフがあっったりして潮当たりがよく、色とりどりのソフトコーラルや海藻が海底を埋め尽くしています。その豊かさは伊豆半島でも随一! 《ダイビングサービス熱海》の豊嶋さんは「トゲトサカやジュウジトサカなど色とりどりでさまざまな種類のソフトコーラルの周辺には、濃い桜色のサクラダイの群れやキンギョハナダイが乱舞。アカオビハナダイやニシキフウライウオやクダゴンベなどフォト派に人気の魚が見つかることも。深場から上がってくるオキノスジエビも見ものです」と大絶賛。

左上:クダゴンベ 左下:オニカサゴ 右上:豊嶋さんが初めて見たというセナキルリスズメ 右下:コダマウサギガイ

左上:クダゴンベ 左下:オニカサゴ 右上:豊嶋さんが初めて見たというセナキルリスズメ 右下:コダマウサギガイ
写真/豊嶋康志(ダイビングサービス熱海)

「ソーダイ根」は浅いところで水深5mですが、深いところは30m以深になるので、ダイブコンピュータでNDLをチェックして余裕を持ったダイビングを!

魚や生きもののオンパレード「ビタガ根」

色鮮やかなサクラダイのメスが集まるエリアも

色鮮やかなサクラダイのメスが集まるエリアも
写真/豊嶋康志(ダイビングサービス熱海)

「沈船」のすぐ南に位置する「ビタガ根」は、「一の根」と「二の根」と呼ばれる大きな根を中心に大小の根が入り組み、高低差20mのドロップオフなどダイナミックな地形が楽しめます。
キンギョハナダイが大乱舞しているエリア、イソギンチャクが群生するエリアなど見どころ満点。カゴカキダイなど温帯系の魚も多数。カエルアンコウやクダゴンベなどフォトジェニックな魚や生きものも期待できます。

このボートにもびっしりとソフトコーラルが付いています

このボートにもびっしりとソフトコーラルが付いています
写真/豊嶋康志(ダイビングサービス熱海)

タグボートが沈んでいて、規模は小さいですが、ちょっとした沈船ダイビングも味わえます。
エア持ちのいい方は1ダイブで「沈船」と「ビタガ根」の両方を楽しめることも♪

ほかのスポットに潜りに行くことも

熱海では一日2~3ボートダイビングが一般的。たいてい「沈船」「ソーダイ根」「ビタガ根」に潜りに行くことが多いのですが、《ダイビングサービス熱海》ではリクエストと海況が合えば他のスポットにも出かけます。

◎ハッソク根
一番陸地に近いところにあるスポットで、こんもり大きな根から砂地に続く地形となっています。浅場から深場へは迷路のように入り組んだ岩礁が楽しめます。岩場ではネコザメが寝ていることも。冬~春はウミウシが多く出現。さまざまな種類のウミウシに出会えます。水深が浅くとれるので、初心者の方もOK。港から約7分。

◎デブキン
ちょっと違ったスポットに潜りたいというリピーターさんや3本目のダイビングに利用されることがあります。“キンチャン”の愛称で呼ばれていたぽっちゃり体型の漁師さんが数十年前に釣り場としてよく利用していたのがスポット名の由来。ネコザメやドチザメといった大物に出会える可能性も。ボートで約8分。

夏休みは家族と熱海へ! 夏季限定スノーケリング教室開催中

子どもも大人も大満足なスノーケリング教室

子どもも大人も大満足なスノーケリング教室
写真/豊嶋康志(ダイビングサービス熱海)

初めての人も、スノーケリングの仕方を教わることができるので安心

初めての人も、スノーケリングの仕方を教わることができるので安心
写真/豊嶋康志(ダイビングサービス熱海)

海の中でサザエを見つけたよ!

海の中でサザエを見つけたよ!
写真/豊嶋康志(ダイビングサービス熱海)

夏休みは海へ! 熱海の海はダイビングだけでなくお子さまでも楽しめる磯やスノーケリングスポットがいっぱいです。
《ダイビングサービス熱海》では夏季限定でスノーケリング教室を開催しています。スノーケリングスポットとなっているのは錦ヶ浦という景勝地。波がほとんどなくて水深も浅いのにとても透明度が高くてきれい。お魚もたくさん見られます。小学生以上で運動が可能な健康状態であればどなたでも参加できます。一日回開催なので、お父さん、お母さんが潜った後に親子で参加するパターンもオススメです!

◎期間 2023年7月17日(月)~9月9日(土)
◎集合場所 熱海港《ダイビングサービス熱海》
◎対象 小学生以上で健康上水中運動が可能な方
◎時間 10:00~、12:00、14:00~の一日3回(所要時間約100分)
◎最少催行 各時間3名
◎料金 おひとり様4,400円(税込) ※現金のみ
※準備するものなど詳細は下記の《ダイビングサービス熱海》のホームページをご覧ください

スノーケリング教室のお申し込みは ≫ダイビングサービス熱海
※ダイビングとともにご予約も可能です!

花火大会も見逃せない

《ダイビングサービス熱海》では船上で花火が鑑賞できます

《ダイビングサービス熱海》では船上で花火が鑑賞できます
写真/豊嶋康志(ダイビングサービス熱海)

熱海は日本で初めて誕生したビーチリゾートといわれ、温泉やビーチ、グルメやショッピングなど観光地としても有名です。日帰りダイビングで訪れても温泉やグルメをぜひお楽しみいただきたいものです。
しかも、熱海では4~12月に「熱海海上花火大会」が開催されていて、特に8月は月に5回も開催されるほど。
《ダイビングサービス熱海》では7~12月の花火大会開催日に花火船を出してくれるので、花火をより間近で見ることができます! ぜひ予定を組んでみてはいかがでしょう?