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STOP! 潜水事故
CASE15 ロープ潜降で1人行方不明に

CASE15 ロープ潜降で1人行方不明に

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。
そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

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CASE15 ロープ潜降で1人行方不明に

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

 7月のある週末、ダイビングショップが主催するダイビングツアーに参加したLさん(30代女性)。人数構成はダイビングショップのインストラクターが2名、ゲストが10名の合計12名。

 当日は南からの潮流が入り込んでいたため、ブリーフィングでロープ潜降をすること、ロープ下の水深 18mで集合すること、などを打ち合わせた。チーフインストラクターが最初に潜降、水深18mで順次潜降してくるゲストを待ち受け、最後にもう一人のインストラクターが潜降したので、人数を確認したところ、7番目にエントリーしたはずのLさんが見当たらない。 全員で浮上し、インストラクター2人で付近の海面、海中を探したが、Lさんは依然見つからず、船に上がり、海上保安庁に救助を要請した。
ほかのゲストにLさんの行動を確認したところ、Lさんのすぐ後にエントリーしたゲストが、「Lさんはロープを使わずに潜降していたように記憶している」と述べている。

 結局海上保安庁の捜索もむなしく、行方不明のまま。

直接の原因バディ不遵守 器具の不備・取り扱い不注意

対処法

「ロープ潜降をしてロープ下に集合!」と事前に説明されていながらも、実際に潜降してみたら、流れはそんなになく、ロープを使わなくても潜降できそうな海に見えることがある。ロープ潜降していると前のダイバーがもたついていた、足をバタバタさせていたりして自分に危害が及びそう……と、ロープから手を離して自力で集合場所へ行こうとする人も。単にロープにつかまるよりヘッドファーストで潜降しちゃったほうがラクだし速いと、言われたことを守らずにフリー潜降してしまうダイバー、特にベテランダイバーも少なくない。
ダイビングインストラクターが事前に「ロープを使って潜降すること」と言うのには、ちゃんとした理由がある。水面では流れていなくても、下のほうでうねりが入ってくる海況だったり、その逆だったり。ましてや2人のインストラクターがいるとはいえ、ダイビングショップのインストラクターにしてみれば、常に潜っている海ではないので、10人のゲストを連れていくのであれば、安全策を取るのは当たり前のことだ。

 つまり、この行方不明事故の最大の原因は、Lさんの身勝手な行動。ロープ潜降をしてなかったようだという証言がある以上、やはりLさんの過失は大きい。
おそらくロープを使わなくても自分はしっかりと潜降できるという自信がどこかにあったのではないだろうか。

 ただ"死人に口なし"という言葉もあるように、行方不明でいなくなってしまったLさんが本当はどんな行動をしたのかは、実際のところは確証がない。後ろで潜っていた人も「Lさんがロープを使わずに潜降していたように記憶している」と言っているように、確かに見たというわけではないからだ。もしかしたら、ロープ潜降をしたものの、潜降をした後にいなくなった可能性も捨てがたい。

 が、Lさんの後ろを潜っていたゲストの記憶を信じるならば、ロープ潜降をすべきところでせずにLさんは流れにもっていかれてしまった。
このとき、バディシステムが機能していなかったことも大きな原因のひとつ。 バディが一緒に潜っていれば、二人で何とかロープに戻ることもできたかもしれないし、流されてしまって二人で浮上すれば早急に見つかったかもしれない。 でも、グループで潜っていたために、この場合は、ゲスト一人一人にインストラクターに見ていてもらえば安心、といった心があったのではないかと察せられる。

 以上の理由から、私たちが改めて気をつけたいのは・・・
1) 自分のスキルを過信しない。
2) インストラクターの指示は守る。
3) バディシステムは守る。ガイド(インストラクター)が命を守ってくれるわけではない。

の3つの事柄。
この夏、ダイビングに出かける方もとても多いと思う。基本を守れば楽しいダイビング。ベテランの方も今一度、初心に戻って、安全第一でダイビングを楽しんでいただきたい。

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