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豊かなサンゴ礁が圧巻! マレーシア・レダンの海から 2013.5.21

 Marine Diving Web読者の皆さまこんにちは。
普段はタイのサムイ島・タオ島をベースにガイドをしている《サムイダイビングサービス》の増子均です。

今年も定番の夏期限定タオ&セイルロッククルーズが催行されますが、
クルーズ船をプーケットから廻航する途中、マレー半島東海岸に点在する島々も潜る日程を作りました。
ということでマレーシアの海の調査をしているのですが、今回はレダン島を潜って来ました。

より大きな地図で マレーシア レダン を表示

 同じマレー半島沿岸の海でも、タオ島はタイ湾内に位置し生物の種類は多くありませんが、
半島南部まで下ると海が開け、タオでは見ない生物が増えてきます。
中でもクマノミはタオでは2種類しかいないのに、マレーシアでは
カクレクマノミ、ハマクマノミなどが見られて、それだけでもかなり嬉しくなりますね。
カクレクマノミ

ソフトコーラルも多いので、クマノミだけでなくキレイな状況を絡めて撮ることができます。
ハマクマノミ

クマノミがついているイソギンチャクは、タオのように固まってはいないものの、
そこらじゅうで見られる上に、ちょっと目を凝らすと甲殻類もついています。
イソギンチャクエビ

目を凝らしついでに、岩壁を見るとウミウシもいろいろ。
ムカデ-アデヤカウミウシ

他にも種類不明(私が知らないだけ?)のギンポの仲間や、
タオではたまにしか見られないクラカケチョウチョウウオなどもいて興味津々でした。
左:ギンポ、右:クラカケ

と、生物相がおもしろいレダンの海ですが、マクロだけではなく中層の群れなどワイドも楽しめます。
タオほどではないもののフュージラーの群れも多く、今回潜った時には幼魚が密集していて、
一緒に潜っている人が霞むほど。
フュージラー

そして、そういう群れがいると捕食のためにヒカリモノが回ってきます。
コガネアジ

ほかにも砂地には大型のエイがいたり、サメも見られるなど、そこそこのサイズの生物も期待できます。
エイ

魚以外でも、とにかく浅場では多種多様なサンゴがキレイに生育しているので、
ワイド写真が好きな方は、ソフトコーラルなどと合わせて良い被写体になると思います。
サンゴ

まだ「潜り込んだ」とは言えない海ですが、その分だけ何が出てくるかわからない面白さがあると思います。
クルーズ船を廻航する6月と10月にしか催行されませんので、レアな海にご興味のある方は、この機会にご乗船してみてはいかがでしょうか。

◎情報・写真提供/《サムイダイビングサービス》増子均さん