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STOP! 潜水事故
CASE60 生活習慣病てんこもりの人が20年ぶりに潜ったら……

CASE60 生活習慣病てんこもりの人が20年ぶりに潜ったら……

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

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CASE60 生活習慣病てんこもりの人が20年ぶりに潜ったら……

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

事故者は約20年ぶりにダイビング旅行に出かけ、ボートダイビングをスタート。
ガイドとマンツーマンだったのだが、エントリーして約5分後、
事故者が水深5mで息苦しそうな行動をとったため、ガイドは浮上をすべきだと判断。
一緒に浮上を開始し、船上に上がったところ、事故者がすぐに心肺停止状態に陥った。
ガイドやキャプテンらが心肺蘇生法を実施しながら病院に搬送したが、
医師により死亡が確認された。
死因は急性心機能障害と診断された。
事故者は狭心症、高血圧、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、ぜんそくの持病があり、治療中であった。

直接の原因急性心機能障害

対処法

まず一番の問題は事故者が持病持ちだったこと。
ダイビングをする前に健康状況をチェックするシートを書くことになっているが、
狭心症も高血圧も、糖尿病も、ぜんそくも問診票に入っている事項だ。
引っかかることがあるということは、医師による診断が必要。
事故者がダイビングをする前に実際、診断を受け、ダイビングができるという診断書を持っていたかどうかが問題となる。
今回のケースではおそらく診断書など持っていなかったのだろうし、
健康診断書の記入を要請されていたとしても、事故者の意思でチェックをしなかったのかもしれない。
軽い気持ちで「私、ダイバーだから」とダイビングを再開したのではないかと思われる。

だが、狭心症や糖尿病などは、『事故を起こさないための潜水医学』(大岩弘典著・水中造形センター刊)によれば「ダイビング時の運動負荷による心不全の発症が危惧されるといわれています」とある。
特に恐ろしいのは、心不全というのはほとんど何の前触れもなくやってくるもの。
そうならないためにも、持病がある方は、ダイビングのことがわかる専門の医師に診断をしてもらい、
少しでもダイビングができる体に近づけるため、普段から治療をすべきだ。

生活習慣病を抱えている人がダイビングができないというわけではない。
ブランクダイバーがダイビングをしてはいけないということでもない。
ただ、そういう方がダイビングをする場合は、安易にしてはいけないということだ。
ダイビングは誰でもできるものだが、安全あってのもの。
生活習慣病を抱えている人であれば、治療中の方であっても、海に行く前に医師に相談をして、
その状態で潜っても問題はないという診断書を書いてもらうことも大事。
(ただし、ダイビングのことがわかる医師というのは世の中、そんなに多くない。
DAN JAPAN
のメンバーになって、DANネットワークを使って医師探しをする手はある)。
医師からOKが出ない場合は、そこで無理をして潜る必要はない。
症状を緩和できることがあるのなら、緩和して(一番いいのは治して)再びトライしてみればいいのだ。

また生活習慣病が何一つない人も、20年もブランクがあったら、ダイビングスキルも不安なのではないだろうか。
ダイビングサービスには「リフレッシュコース」というブランクダイバーのためのおさらい講座があるので、それを受けたほうがいい。

ところで、久しぶりのダイビングでなくても、海水は思ったより冷たいこともしばしば。
ボートダイビングでいきなりバックロールエントリー、ジャイアントエントリーをすると
着水した時の心臓への負担は相当なものがある。
エントリーする前に、水に顔をつけるだけでも、
心臓への負担は減ることがわかっている。
皆さんもエントリー前に顔に水をつけることを習慣化しておくといいだろう。
ダイビングはとっても楽しくて、人生を変えてくれる最良の薬になることもある。
けれど、無理をして命を落とす必要はまったくない。
事故者のご冥福をお祈りするとともに、皆さんの安全を心から願っている。

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次回更新予定日 2018年4月27日

CASE 61 ドライパニック 2

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