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STOP! 潜水事故
CASE35 フリーフローと溺れ

CASE35 フリーフローと溺れ

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

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CASE35 フリーフローと溺れ

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

とある年の3月のこと。
事故者ともう1名、そしてインストラクター2名の計4名でダイビングを開始したところ、10分ぐらいして事故者が急に浮上した。
1名のインストラクターが追いかけて浮上したところ、事故者のレギュレーターがフリーフローしており、インストラクターも手伝うものの直らない。
スノーケルにくわえ直し、バルブを閉めて2人で岸までスノーケリングをして帰ることに。
しかし、泳いでいる途中に事故者が突然仰向けになり、口から泡を吹いて意識不明となった。
インストラクターが急いで救助し、人工呼吸をしながら岸にたどり着き、上陸してからも救急車が来るまでの間も人工呼吸を続けた。
だが、搬送先の病院で死亡が確認され、死因は溺水による窒息死であった。

直接の原因溺れ

対処法

3月といえば、気温は温かくなり、水もぬるむといわれるが、2月とともに海水温は一年で一番冷たい時期だ。
北海道では流氷ダイビングもできる時期で、8℃以下の冷水でのダイビングには寒冷地仕様のレギュレーターを使用しなければならない時期でもある。

事故が起こった場所は明らかにできず、水温は定かではないけれど、かなり水温が低い海域だったようだ。

水温は8℃以下ではなかったのか?
事故者のレギュレーターがフリーフローしたとのことだが、レギュレーターは寒冷地仕様だったろうか?
水温が冷たいと通常のレギュレーターでは凍結したり、レギュレーター内のレバーやスプリングが作動しなくなってしまい、フリーフローの原因にもなる。 これが原因だったのではないだろうか?

事故者がスノーケリングをしっかりできなかったことも大きな原因である。
でも、レギュレーターがフリーフローさえしていなければ、スノーケリングをしなくてもすんだと考えると、寒冷地でのダイビングではいかに器材が大切であるかを思い知らされる事故でもある。

ちなみに、筆者は全器材を装着してスノーケルをくわえて泳ぐ水面移動がとてもキライだ。
初心者の頃は本当に苦痛だった。
その当時はそれをしなければ帰れない!と思って必死にやっていたが、(水面移動をしなくてはならない時に限って)波はあるし、なかなか進まないし、水はスノーケルの先端からよく入ってくるしで、何度も心が折れかけたこともある。

最近はスノーケルを排水弁付きにしたので、さほど苦にならなくなったものの、初心者の頃のトラウマがあるので、やはり好きになれないのだ。

でも、好きとか嫌いとか言っている場合ではない。
ダイビングをしていれば、いろいろなことが起こるものなのだ。
事故者のように、いつ、なんどき、スノーケルをくわえて岸に帰らなければならなくなるかもしれないので、時々は水面移動の練習もしておいて、全器材を装着していても、ちゃんと呼吸ができて、ちゃんと進むようにしておくべきなのだ。
おそらく事故者はスノーケルクリアがうまくいかずに、海水を飲んでしまったのではないかと思うのだが、スノーケルクリアだって上手にできるように、日頃から練習をしておくべきなのだ。

「ダイビングは危ない」と言う人もいるけれど、すべきこと、できるべきことをできるようになって、するようになれば、決して危なくはない。

スクーバ器材を装着しないスノーケリングやスキンダイビングとはまた違ったバランスが必要な水面移動。
ぜひ皆さんも、ビーチダイビングでもボートダイビングでも、できる場所があったら練習しておこう。
くれぐれも練習で事故ったりしないように、インストラクターに一声かけて、練習してくださいね!

もちろん、適材適所の器材選びもしっかりと!

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