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STOP! 潜水事故
CASE33 撮影に夢中になりエア切れ

CASE33 撮影に夢中になりエア切れ

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。
そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

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CASE33 撮影に夢中になりエア切れ

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

事故者は、友人であるバディとガイド、そしてほかの4人のダイバーと計7人でエントリー。
潜水時間45分、最大水深25mのダイビングプランで、ガイドについていくスタイルだった。
全員がカメラを持っていて、当日は透明度が良く、ガイドはブリーフィングで「見える範囲であれば自由に写真を撮ってOK」と話していた。

みんなで最初に水深25mのところにいる魚を撮影し、その後徐々に深度を上げて(浅くして)いったところ、水深10m強で人気のマンタが登場。
思いがけず現れたマンタを全員が激写。
途中でガイドがみんなの残圧を尋ねて回ったときに事故者は撮影に夢中で残圧を確認せずに、適当に答えていた。

ガイドが残圧確認をした4~5分後、事故者がいきなり急浮上を始めた。
ガイドがそれに気づいたが、すぐには追いつけず、水面で事故者に追いついたときには事故者は口から泡を吹いて失神しかけていた。

ガイドは人工呼吸をしながらボートに事故者を連れていきボートに揚収。
すぐに救急車に連絡をとりつつ、ボートで港へ到着後、救急車に取り次いだ。

事故者は命をとりとめ、溺水と診断された。

直接の原因エア切れ、急浮上

対処法

生きていて良かった。

それにしても、自分の命をずいぶん舐めている方である。
残圧をほとんど確認もせずに適当に答えていて、その数分後にはエア切れだ!? あり得ない。
そんな人のためにガイドさんも危ない急浮上をしているし、安全停止もできなかったわけだし、人騒がせもいいところ。

エア切れになるまでの過程には、レギュのフリーフローとか、残圧計の故障など、いろいろあると思うが、この事故者の例はひどすぎる。

防御法&対処法については皆さんもわかりきっていて、語るまでもないだろう。
一応、以下に書いてみるけれど。
水中撮影をするとどうしても夢中になってしまってほかのことを忘れる人も少なくないようなので、ぜひ読んでいただきたい。
もしくは、夢中になりがちなフォト派ダイバーのバディは必読だ。

まず。
ガイドに尋ねられて初めて残圧計を見るようではダメ。
ずっと見ている必要はないけれど、たとえば5分ぐらいおきに見ておいて自分の空気消費量の傾向を知っておくことも必要だ。
特に深い所にいるほど空気を消費する量は増えるので、水深とともにチェックしておきたい。

それぐらいしておけば、ガイドから尋ねられたときも残圧計を見ずに答えても逆にOK。
ただ、ちゃんと残圧計を確認して、誤差があまりにもあるようだったら、申告し直しを。
特に最初の残圧の3分の1に当たる約70を切った場合は必ず申告を。

もちろん、ブリーフィングのときにガイドやインストラクターが
「100になったら教えてください」
「50になったら教えてください」
などと指示をすると思うが、自分の残圧がそうなったらインストラクターをつかまえて申告することも忘れずに。

残圧50のダイバーがいれば、ガイドは浮上すべくみんなに声をかけ出すだろうから、残圧がゼロになることはないはずだ。

また、“見える範囲で自由行動してもOK”と言われ、バディが事故者の近くにいなかったことも大きな問題。
でも、現実的にはそういう潜り方をしているフォト派ダイバーは多いと思う。
両方とも撮影していて、お互いにノーチェックなんてことも実はよくあることだと思うが、安全のためにも基本に帰って、バディシステムを遵守してほしい。

さて、この事故者がエアエンボで死亡せずに生きていられたのは息を吐きながら浮上したからだと思う。
そこだけは事故者がエライところ。
水深も深くはなかったから生き延びだのだと思う。

でも、皆さん、くれぐれも事故者のように残圧がなくなったことに気づかず急浮上、なんてことにならないよう、気をつけて潜ってくださいね!

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