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STOP! 潜水事故
CASE7 浮上後、体が痺れて目の前が真っ暗に

CASE7 浮上後、体が痺れて目の前が真っ暗に

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。
そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

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CASE7 浮上後、体が痺れて目の前が真っ暗に

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

友達と2人で潜りに行ったDさん。2本目のダイビングを終えた後に、体調に変化を覚え、友達に相談。「休憩時間を十分にとれば大丈夫だろう」と判断し、 午後、3本目のボートダイビングへ。水面に浮上後、Dさんは全身に痺れを覚え、気づけば目の前が真っ暗になって意識消失。すぐにボートに引き揚げられ、 CPRを施され、要請した救急車で病院へ搬送された。
診察の結果、減圧症と診断され、入院。
ちなみに、Dさんはギリギリではあったが、無減圧潜水時間範囲内ですべて潜っていた。

直接の原因体調の不注意、実施中の活動に対する不注意

対処法

 減圧症を防ぐために開発されたダイブコンピュータだが、無減圧潜水時間を守ったとしても、例えば最初に浅く潜り、後半に深く潜るといった、セオリーと逆の潜り方をしたり、浮上速度が速かったりするだけで、体に大きな負担はかかってくる。また、体には個人差があり、また日によって体調の良しあしもあるため、他の人はまったく問題がないのにその人だけ減圧症になるということも希にある。
Dさんの場合、2本目のダイビングを終えた段階で既に減圧症になっていたのではないかと考えられる。だが、3本目を無理して入り、症状が悪化し、減圧症が露出するに至ったのだろう。

【無理はしない。止める勇気を】

→今回、Dさんは2ダイブ目が終わった後、ガイドには相談せず、バディと話した上での判断で3ダsイブ目を潜っている。減圧症の知識を持っているガイドであれば、Dさんの症状をもっと聞き出して、3ダイブ目は休ませていたかもしれない。
せっかくの休みだからといって、少々無理をしてでも潜る方が多く、そのうちの何人かは減圧症にかかったり、その他の潜水事故を起こしたりしているの事実。そのときだけダイビングを止める勇気があれば、その先も潜れるわけだから、無理をしない。これが大事なポイントだ。

【ダイブコンピュータの数値は余裕を見て使う】

→実際のところ、筆者(編集・後藤)は仕事で潜ることも多いので、常にギリギリのライン(ときにはライン越えも)で潜ってしまうのだが、ときには「もしかして、減圧症?」な症状がダイビング後に出なくもない。あまりひどくないので、考え過ぎなのかもしれないが。

最近のダイビングサービスでは「無減圧潜水時間は5分、必ず残して上がること」と指示しているところも多いが、その対策は間違っていないと思う。5分未満だと一気に時間は過ぎてしまうものなので(特に1分を超えた後、減圧停止が出ることの早いこと早いこと!)、5分になる前に徐々に水深を上げていくことをオススメする。

ちなみに、「ダイブコンピュータの見方がわからない!」というダイバーが驚くほど多い。せめて無減圧潜水時間(NDL)だけでもわかっていれば、減圧症にかかる率は限りなく低くなるはずだ。

【減圧症を疑ったら、すぐに医者に相談】

→月刊『マリンダイビング』で連載中の山見信夫先生もおっしゃっているが、減圧症かなと思ったら、すぐにダイビングのことがわかる医師に相談を! 山見信夫先生に直接メール相談をしてもいいし(→「ドクター山見 公式ウェブサイト ダイビング医学」)、「DAN JAPAN」の会員の方は、DDNETを利用して、至近の医療施設を探してもらうことも可能。
Dさんの場合は、救急だったため、すぐ医療施設に搬送され、再圧チャンバーにも入れたようで、生命に関わるようなことはなかったが、早い診療であれば、減圧症の後遺症に悩まされることもない。とにかくすぐに医者に相談を!

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