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STOP! 潜水事故
CASE6 ボートから逆方向に流され13時間漂流

CASE6 ボートから逆方向に流され13時間漂流

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。
そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

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CASE6 ボートから逆方向に流され13時間漂流

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

Cさんは友達と2人でボートダイビングに参加したところ、ガイド1人に8人のダイバーというグループでのダイビングとなった。
エントリーしたところ予想より潮流が速く、気づけばCさんを含む4人と、インストラクターを含む5人の2グループに分かれてしまった。もう1つのグループはCさんの視界からは見えなくなっていたが、実は潮流が速すぎることからインストラクターがすぐに判断をし、ボートに浮上していた。
Cさんを含む4人は10分ぐらいして、1人のエアの消費が非常に速いことから浮上しようということになり、4人で浮上後、セーフティブイを上げてボートを待った。
一方、船長は5人が浮上したところを中心に待っていたが、あとの4人がなかなか上がってこないので、方向が違うのかもしれないと南へ南へと移動。だが、4人は北へ流されており、浮上してから30分経っても、1時間経っても船が迎えに来ない。
この海域は潮流の読みが難しいところで有名で、1時間ほど自力で捜索した後、ダイビングボートは118番に連絡して海上保安庁に救助を求めた。
4人が漂流しているところに海上保安庁の航空機が近づいてきたので、Cさんが持っている水中ライトを振ったところ、航空機に発見され、巡視船に揚収、救助され、救急車で病院に搬送された。朝7時頃に漂流し始めてから約13時間後の夜8時頃のことだった。全員軽い熱中症のため検査入院をしたが、命に別状はなかった。

直接の原因実施中の活動に対する不注意

対処法

 漂流。このケースは無事発見されたのでよかったが、発見されないままに終わる事例もあるので、うかうかしてはいられない。
ここでは、流されないための事前の防御策と、流された!と知ったときの対策について考えてみたい。

【流されないための防御策】

・流れが急激すぎるときは潜らない。

→海況チェックをしたときに、潜らない判断をすることが一番だが、それが無理だったら、最初に浮上した5人のように、潜った瞬間に流れの危険を察知して浮上する
→でも、経験が少ない人ばかりだと、その危険性すらわからないかもしれない。そういう経験の少ない人は、経験の多い人のそばから絶対に離れない。

・絶対にインストラクターから離れない

→リスクのある海では経験のある人についていくのが鉄則。
海外ではバディ単位で潜るのが普通で、普段はエントリーした瞬間、ざざっとみんなどこかへ行ってしまうようなスタイルのダイビングを楽しんでいるエリアでも、流れがあるところでは、事前のブリーフィングで「絶対自分から離れるな。必ずついてくること」といった注意を受ける。でないと、流されてしまって、 楽しめなくなるからだ。
インストラクターについていくのが通常スタイルの日本人の場合、これは得意なダイビングスタイルのはず。流れがある海では、絶対イントラからはぐれない。
今回のケースでいえば、エントリーのタイミングでもしかしたら4人と5人のグループに分かれてしまったのかもしれない。でも、流れがあるところこそ、エントリー時に離散しないよう、グループのリーダーは集合方法を決めておくべきだし、ダイバーはそれに従うべきだ。

【万が一流されたときの対処法】

 Cさんら4人は13時間もよく耐えたと思う。

 まずセーフティグッズは各自が持つこと(使い方ももちろん熟知を)。
セーフティブイ(シグナルフロートとか、マーカーといった呼び名がある)を全員で上げることで、日中は船上から見えやすくなるはずだ。
できれば、ブイ以外のセーフティグッズも持って行っておくこと。水中ライトもフラッシュライト付きものもがあるといい。
漂流が夜間になることも考えられるので、Cさんたちのように光りモノは必携。本誌のカメラマンが取材で長時間流されたときは、カメラのフラッシュが捜索隊に発見され、難を逃れたということも。
また、漂流中はダイバー同士で励まし合うこと。また長時間になることも考えて体力は温存すること。

 なお、漂流事故が起きるのはたいてい大海原にポツンとあるようなダイビングスポットで、周りにほかのダイビングボートがない場所であることが多い。
できるだけ水中に持っていけるような携帯電話、信号弾なども持参しておきたい。

 できれば流されないに越したことはない。でも、万が一流されても、くじけずに、落ち着いて対処できるようにセーフティグッズも携行して、しっかり準備をしておこう。

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