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ダイバーのポジションがスグにわかる
SEAKER_1とは?

ダイバーのポジションがスグにわかる SEAKER_1

SEAKER_1とは?

ダイビングボート用 検定合格送信機

ダイバーが海の上で遭難した時、一刻も早く駆けつけるために必要なことは、ダイバーの位置を正確に把握すること。「SEAKER_1(シーカーワン)」は、子機を持ったダイバーがスイッチを入れるとGPSを用いて自分の位置を計測し、それを母船に無線で送信する。海図画面上にはダイバーの位置が正確に表示されるので、すぐに駆けつけることができるのだ。通常、国内で一定以上の強さの電波を使用する場合には、無線従事者免許が必要だが、「SEAKER_1」搭載艇に乗船したダイバーなら免許は不要で、誰でも使用することができる。2016年7月現在、ダイバーが合法的に無線電波を利用できるのは「SEAKER_1」だけである。

シンプルな操作性で緊急時にも迷わず緊急信号を発することができる

シンプルな操作性で緊急時にも迷わず緊急信号を発することができる

マッププロッタ(船用カーナビ)でダイバーの存在をすかさずキャッチ

SEAKER_1」には遭難信号意外にポジション送信機能が搭載されていて、これは緊急信号ではないので気軽に発することができる。タクシーを呼ぶ感覚で母船に気軽に迎船を依頼することができるのだ。それだけでなく、この信号は大型船には通常搭載されている受信装置にも表示されるので、例えばダイバーの存在に気付かず轢かれてしまう……といった事故も予防できるのだ。

自動船舶識別装置(電波受信装置)はある一定以上の船舶には搭載が義務付けられている

自動船舶識別装置(電波受信装置)はある一定以上の船舶には搭載が義務付けられている

電波到達距離は最大20km!

水は電波を反射&吸収する性質があり、水面での使用条件は非常に悪いといえる。しかし「SEAKER_1」は20km離れた所でも問題なく電波が到達することが実証されている。荒天時やアンテナが立っていない悪条件でも5km、航空機なら60kmでも届くというから驚きだ。「SEAKER_1」は、もともとは船の衝突回避のために用いられていた技術をダイバー用に改変したもの。長年用いられてきた技術で、信頼性は類似品と一線を画しているのだ。

専用ホルダーでBCに取り付ければ手を使わず水面上からしっかりと電波を発することが可能

専用ホルダーでBCに取り付ければ手を使わず水面上からしっかりと電波を発することが可能

「事故を起こさない」観点から開発

遭難時、正式の緊急信号が出せる唯一の無線機

SEAKER_1」はほかの安全グッズとは考え方が異なる。事故が起こった時にどうするか、ではなく「そもそもダイビングにおける事故を起こさない」ということを追求して開発された。現在国内で「SEAKER_1」以外での機器で救難信号周波数を発すると違法となり罰金がかかる。そのため単に母船に位置を知らせるためだけに使用することはできないが、「SEAKER_1」ならそれが可能だ。浮上時にポジショニングボタンを押せば、母船はダイバーが危険な状況に陥る前に安全かつ効率的にダイバーを回収することができる。

複数の船舶に緊急事態を気づいてもらえる

SEAKER_1」はGPSを利用しており、ダイバーが持つ子機の固有名、方向、距離、ダイバーまでの間に危険な暗礁がないかなどの重要情報を即座に正確に表示することが可能だ。さらに、ダイバーが発した緊急信号は、母船以外の周辺の船にも通知される。一刻を争う事態の際に、複数の船に気づいてもらえる可能性があることは、低体温症などの2次リスクを防ぐためにも重要だ。

ある日の海上。三角一つ一つが自動船舶識別装置搭載船

ある日の海上。三角一つ一つが自動船舶識別装置搭載船

どうやって使うの?

赤いボタンで緊急信号を発する

SEAKER_1」の使用はいたってシンプル。緑と赤の丸いボタンが付いていて、緊急時には赤いボタンを押すだけ。ボタンが押されると警告音と赤いシンボルが周辺を航行中の母船や受信機搭載船の海図図面上に表示される。

赤いボタンの上には誤操作を防ぐためにプラスチックカバーが取り付けられている

赤いボタンの上には誤操作を防ぐためにプラスチックカバーが取り付けられている

緑のボタンでポジションをアピール

浮上時には緑色のボタンを。受信装置が搭載された船舶に自位置を正確に通知することができる。これは緊急信号でないので母船にお迎えを依頼するために、日常的に使用することができる。

丸い玉を引っ張るとアンテナが伸び、より遠くへ電波を発することができる

丸い玉を引っ張るとアンテナが伸び、より遠くへ電波を発することができる

動画でもっとわかりやすく!

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