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水中写真がうまくなる!!
第21回 ブレを防ぐ撮影法

水中写真がうまくなる!! ~プロが教える撮影テクニック~

みなさん、こんにちは。月刊『マリンダイビング』のカメラマンのはらだまです。
この連載では、水中写真の撮影機材や操作の方法、撮影のコツなどを、水中写真を始めたい、うまくなりたいという方に紹介していきます。ぜひ撮影のときに参考にしてみてください。

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ブレのない写真で、被写体をシャープに写そう
撮影地: モルディブ

写真がシャープに写らないのはなぜ?

水中のような不安定な姿勢で写真を撮ると、被写体がぼやけたように写ってしまうことがあります。一つはピンボケという、被写体にピントが合っていないために起きる失敗。もう一つは、ブレによる被写体がシャープに写らない現象です。今回は、ブレについての原因と解決法について解説していきます。

ピンボケとブレは、原因の違う失敗なので、混同しないように

「ブレた写真」には2種類ある

ブレた写真は、何が写っているのかわかりづらい写真になってしまいます。単にブレといっても、二種類あります。画面全体がブレてしまい、どこにもピントが合っていない「手ブレ」と、被写体だけがブレていて、背景はブレていない「被写体ブレ」です。それぞれ解説していきます。

画面全体がブレてしまい、どこにもシャープな部分のない「手ブレ」写真

背景の海藻や、岩肌はブレていないが、手前の海藻がブレている「被写体ブレ」

デジカメはしっかりと両手でホールドし、
安定した姿勢で撮りたい

画面全体がブレた「手ブレ」の原因はシャッターを切った瞬間に、デジカメが動いてしまったことにあります。コンパクトデジカメやミラーレス一眼は機種によっては、液晶画面を見ながら撮影するスタイルなので、比較的腕を伸ばした姿勢で撮影することが多いかと思います。そのため、デジカメを持つ姿勢が不安定になり、デジカメ自体が動いてしまうこともあるのです。改善方法は、姿勢を安定させることです。一枚目のような姿勢では体が安定しませんし、片手でのカメラのホールドでは手ブレの確率が上がってしまいます。脇を締めてしっかりと体を安定させられる姿勢で撮影できるといいですね。

デジカメは両手でしっかりとホールドし、安定した姿勢で撮りたい。「被写体ブレ」は遅いシャッタースピードが原因

一眼レフの場合は、ファインダーを覗いて撮影するので、両手で持ち、マスクがデジカメにくっつくので、よりデジカメを固定しやすい

「被写体ブレ」は
遅いシャッタースピードが原因

もう一つのブレ、「被写体ブレ」ですが、これは動く被写体をピタッと止められずに起こるブレです。デジカメをしっかり固定できても、シャッタースピードというデジカメの機能(液晶画面などに1/60や1/250などと表示されるもの)が遅いと発生します。これは秒数を表すもので、分母の数字が小さいほど、遅いシャッタースピードとなり、ブレの原因となります。

うねりがあり、ソフトコーラルが揺れていたので、動きを表現しようと思い、1/2秒という遅いシャッタースピードで撮影。シャッタースピードが遅すぎて、ブレすぎてしまった

ブレを防ぐためにISO感度を上げよう

どちらのブレも、シャッタースピードが遅いと起こりやすくなります。速いシャッタースピードで撮影できるように、デジカメのISO感度という機能を設定してみましょう。ISO感度の数字を大きくすることで、速いシャッタースピードで撮影できるようになります。ケーブ内での撮影や、動きの速いイルカの撮影などでは、通常の水中撮影よりも手ブレ、被写体ブレが起きやすくなるので、設定を変えるのもおすすめです。手ブレ、被写体ブレが起きないISO感度は、デジカメの持ち方、姿勢、環境の明るさなど場所やスキルによって違うと思いますので、撮影してみて、ブレるようであれば、ISO感度の設定を変えて撮ってみましょう。

撮影中、ブレてしまうようなら、ISO感度を高くして撮影してみよう

ブレを利用した撮り方

応用編として、ブレを効果的に使った撮影も試してみましょう。一つ目の作例は、ケヤリの仲間をスローシャッターで撮影したものです。通常の撮影では、ピタッと止めた写真が多いですが、このときはユラユラとゆれる被写体をスローシャッターで撮影することで、フワッとした印象で撮ってみました。また、もう一枚の作例は、モルディブの浅瀬で見られるパウダーブルーサージョンフィッシュの群れを、スローシャッターで撮影してみました。本来の魚の形はブレてわからないですが、青と黄色の模様の美しさを表現してみました。このように、柔らかな印象を作り出したり、動きを表現したりするときに、わざとブラすということもテクニックの一つとして試してみるのもいいでしょう。

ゆれるケヤリを1/4秒のスローシャッターで撮影。輪郭がふわっとボケたように見える
撮影地:沖縄本島

シャッタースピードを1/8秒まで遅くし、個々の魚の動きの面白さと色のきれいさを表現した
撮影地: モルディブ

まとめ

今回は水中撮影で失敗が多いといわれるブレについて解説してみました。水中という体が不安定な環境では、陸上以上に、しっかりとデジカメを持って撮影したいものです。ブレてしまうときは、持ち方だけでなく、シャッタースピードにも注意して撮影してみましょう。次回もお楽しみに。

皆さんの疑問、質問にお答えします!!

皆さんの疑問、質問にお答えします!!「どうしてこんな風に写ってしまうの?」、「このボタンは操作すると、写真がどう変化するの?」など質問があれば、どんどんお答えします!!

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原田 雅章
1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は25年、約4800本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。

次回更新予定日 2018年10月3日

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