Marine Diving

ダイビングを始める、楽しむための情報サイト

水中写真がうまくなる!!
第18回 ダイバーを写してみよう!!

水中写真がうまくなる!! ~プロが教える撮影テクニック~

みなさん、こんにちは。月刊『マリンダイビング』のカメラマンのはらだまです。
この連載では、水中写真の撮影機材や操作の方法、撮影のコツなどを、水中写真を始めたい、うまくなりたいという方に紹介していきます。ぜひ撮影のときに参考にしてみてください。

おすすめサイトRecommend

  • オリオン
  • AQROS
  • おすすめダイビング旅行
  • スタッフ募集
  • 伊豆半島500円引きWEBクーポン
  • 海のBooks&Goods
  • 水中写真の学校

ダイバーを写し込んで、遠近感を出そう
撮影地: フィリピン・セブ・モアルボアル

ダイバーを写すと大きさが表現できる

水中写真では、魚やウミウシなどの海洋生物が主な被写体で、一緒に潜っているダイバーを被写体にする人は意外と少ないようです。ダイバーが写ることで、大きさの比較対象や、画面内のアクセントに効果的な役割を果たしますので、ぜひ試してみてください。

ダイバーが写ることで、海の青い部分にアクセントがついた
撮影地:東伊豆・伊東

ワイドレンズで遠近感を強調してみよう

ワイドレンズの特徴は、手前のものを大きく写し、遠くのものを小さく写せることです。当たり前のように感じますが、手前の被写体に接近しても周囲が写し込めて、広範囲を写せるワイドレンズだからこその特徴です。それをうまく利用して、被写体に接近し、遠くにダイバーを配置することで、手前の被写体を実際以上に大きく感じさせることができます。作例では数十センチの被写体も、背景にダイバーを小さく写すことで大きさを強調してみました。

コンデジにワイドコンバージョンレンズを取りつけた例。外部ストロボもセットしよう

ワイドレンズで被写体に接近し、ダイバーを画面奥に配置。遠近感を強調した
撮影地:神奈川県・城ケ島

被写体の大きさを強調する

ジンベエザメやマンタなどの大きな生き物は、見たことがない人にとっては、その大きさが把握しづらいものです。そこで、ダイバーを一緒に写してみましょう。被写体の大きさがわからなくても、ダイバーの大きさならイメージできるはずですから、効果的だと思います。

ジンベエザメだけの写真よりも、ダイバーが画面奥に写ることで、よりジンベエザメの大きさを強調できる
撮影地:モルディブ

ダイバーをどこに配置するか

ダイバーを画面に写し込むとき、どの位置に写すかで、写真の印象が変わります。一枚目は魚群の後方にダイバーに泳いでもらいました。ワイドレンズ特有の遠近法で、ダイバーよりも大きな魚群に感じられます。二枚目は、手前にダイバーを配置しました。この場合、撮影中のダイバーは画面のアクセントではなく、主題になっています。このように、画面のどの位置にダイバーを配置するかで写真のイメージが変わりますので、考えて位置を指示しましょう。

魚群の後方にダイバーを配置。ダイバーより大きな魚のように見える

魚の群れよりもカメラに近い位置にダイバーを配置。写真を撮っているダイバーがメインの被写体になる
撮影地:ニューカレドニア・イルデパン(2点とも)

ケーブ写真には、ダイバーが効果的

各地にある洞窟スポットなどでは、ただ地形だけを写すのではなく、ダイバーを写し込むと大きさが分かり効果的です。地形だけの写真ですと、広さが分かりにくくなってしまいますが、ダイバーが入ることで、広さがイメージできるようになります。このとき注意したいのは、写り込むダイバーからは、撮影者はほとんど見えないことが多いので、あらかじめ撮りたいイメージを伝えておきましょう。また、水中ライトを持ってもらい、カメラに向けてもらうのもケーブを潜っている臨場感が強調できるので、おすすめです。また、暗いところでの撮影になりますので、手ブレをしないように、デジカメのISO感度は高めに設定しましょう。

ケーブでの撮影は、ライトを持ったダイバーが写ると臨場感が出る
撮影地:宮古島

ISO感度を高めに設定して、手ブレしないように注意。写真ではISO400になっているが、それでも手ブレしそうな場合は、もっと感度を上げよう

ダイバーでリアルな大きさを表現する

メインの被写体から離れて小さく写すことで、遠近感を強調できると説明しましたが、逆に被写体の近くで、ダイバーも一緒に写すことで、被写体の実際の大きさを伝えることもできます。作例では、被写体の近くで、ガイドさんに写ってもらい、大きさを表す指標になってもらいました。

ガイドさんに被写体に近寄ってもらい、実際の被写体の大きさを説明できるように撮影
撮影地:東伊豆・八幡野

泡を写すと水中らしくなる

ダイバーが吐いた泡は、潮の流れや深さを表現するのに利用したいものです。作例では、ワイドレンズを使い、小さく写るダイバーが吐いた泡を強調してみました。泡をうまく撮影に利用することで、水中らしさを表現することができるので、効果的に使ってみましょう。

ダイバーを小さく写し、下から上がる泡を強調して撮影。ワイドレンズで撮影することで、実際以上に深さが感じられる
撮影地:小笠原

まとめ

今回はダイバーを写し込もうという解説でした。魚や他の水中生物と違い、こちらの意志が通じる被写体ですので、潜る前に打ち合わせやハンドシグナルの確認をして、ダイバーを写してみましょう。次回もお楽しみに。

皆さんの疑問、質問にお答えします!!

皆さんの疑問、質問にお答えします!!「どうしてこんな風に写ってしまうの?」、「このボタンは操作すると、写真がどう変化するの?」など質問があれば、どんどんお答えします!!

疑問質問を投稿する
原田 雅章
1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は25年、約4800本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。

次回更新予定日 2018年7月4日

トップページへ戻る

バックナンバー

ちょっとの工夫でこのうまさ
水中写真の撮り方

関連書籍Book concerned

上手くなる!水中写真

上手くなる!水中写真

「マリンダイビング」最新号

「マリンダイビング」最新号

「LaSCUBA」最新号

「LaSCUBA」最新号