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水中写真がうまくなる!!
第13回 マクロ撮影のコツを覚えよう!!

水中写真がうまくなる!! ~プロが教える撮影テクニック~

みなさん、こんにちは。月刊『マリンダイビング』のカメラマンのはらだまです。
この連載では、水中写真の撮影機材や操作の方法、撮影のコツなどを、水中写真を始めたい、うまくなりたいという方に紹介していきます。ぜひ撮影のときに参考にしてみてください。

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小さな生き物をシャープなピントで撮ろう
撮影地:三浦半島・宮川湾

近寄りすぎは、NG

被写体に近寄って撮影できるデジカメが増えた分、ついググッと寄って撮影してしまい、ストロボの光が全体に当たらなかったという経験がある人もいるでしょう。あまり近寄り過ぎると、内蔵ストロボだけでは、画面全体に光を当てることができません。ですので、デジカメの性能ギリギリまで接近せず、少し距離を離して撮影しましょう。また、外部ストロボや水中ライトを使うと、より広範囲に光を当てることができるのでおすすめです。この場合もライティングの自由度を向上させるため、接近のしすぎはNGです。

接近しすぎると画面全体に光が当たらなくなってしまう

外部ストロボやライトを使うときも距離に注意

ピントをしっかりと合わせる設定

水中写真では、普段陸で撮っている被写体に比べ、小さな被写体が多いと思います。そんな小さな生き物こそ、しっかりとピントを合わせたいものです。しかし水中は体の姿勢が不安定で、被写体との距離も一定になりません。そこで、デジカメの設定を変えて、動く被写体に適した撮影モードに変えましょう。普段の撮影では、シングルオートフォーカス(S-AFという表記のときも)というピント合わせの設定ですが、動きのある被写体にピントが合わせやすいコンティニュアスオートフォーカス(C-AF、メーカーによって呼称の違いがあります)に設定しましょう。これは、半押ししている間、フォーカスエリアに入った被写体にピントを調整してくれるオートフォーカスで、撮影者がピントを合わせたい部分をしっかりと捉えていれば、被写体との距離が変化してもピントを微調整してくれます。筆者も水中ではこのオートフォーカスを使用しています。また、これに似た機能で、自動追尾オートフォーカスというものが搭載されている機種もありますので、自分のデジカメの取り扱い説明書をもう一度チェックしてみましょう。

シングルオートフォーカスでは、ピントが合ってからシャッターを切るまでに被写体との距離が変わると、ピントがずれることも

コンティニュアスオートフォーカスであれば、ピントを微調整してくれる

自動追尾オートフォーカスの設定方法を覚えて、水中で使ってみよう

絞りを変えて撮ってみよう

写真は、ピントの合う範囲が変わると、カチッとした写真だったり、やわらかな雰囲気で撮れたりと印象が変わります。これを変化させるのが、絞りと呼ばれる機能です。露出モードダイヤルにある「A」というモードに切り替えると、撮影者が絞りを任意に決める「絞り優先オート」というモードになります。絞りはf5.6やf11などと表記し、数字が小さいほど、ピントの合う範囲(被写界深度といいます)が狭くなり、ボケた部分の多い写真になります。作例Aは、f10という値で撮影したもの。被写界深度が浅く、目の周囲以外はボケています。作例Bは、絞りをf20で撮影したもので、体の模様もわかるような被写界深度です。このように絞りを変えることで写真の雰囲気を変えられるので、いつもカメラにすべておまかせのオートで撮影している人は「絞り優先オート」での撮影も試してみましょう。

露出モードダイアルを「A」にして、絞り優先オートに設定しよう

作例A 絞りをf10に設定して撮影。体の模様や背景などがボケている

作例B f20という値の絞りに設定。作例Aよりも被写界深度が深くなった
撮影地:南越前 (2点とも)

距離を変えると雰囲気が変わる

マクロ撮影というと、ついつい被写体だけを大きく撮ってしまいがちですが、少し距離を取り、被写体の周辺環境も一緒に写してみると、雰囲気の違う写真になります。作例Cはソフトコーラルにいた被写体を大きめに撮影しました。背景になるソフトコーラルのピンクがきれいで、画面全体を同じ色で統一してみました。作例Dは少し離れ、背景に海の青が入るようにしました。距離を離すと言っても、ストロボやライトでの色再現ができないほど離れてしまっては、青カブリしてしまうので、色も気にしながら撮影してみましょう。

作例C 被写体に寄って撮影して、画面全体をソフトコーラルの色で統一

作例D 少し離れて撮影。青が入ることで雰囲気が変わった
撮影地:フィリピン・セブ・マラパスクア(2点とも)

縦位置構図も忘れずに撮ってみよう

マクロ撮影に限ったことではないですが、横位置で撮影したあと、縦位置でも撮影してみるのもおすすめです。また、そのとき被写体を画面のどの位置に配置するかで、バランスや印象が変わるので、画面中央に被写体を配置するだけでなく、いろいろな位置に被写体を配置してみましょう。日頃から水中写真に限らず、たくさんの写真を見て構図や被写体の配置の工夫を勉強することも大切ですね。

作例E 横位置でデジカメを構えて撮影。被写体をあまり大きく写さず、周囲も一緒に写し込んだ

作例F 同じ位置から縦位置に構え直して撮影。画面中央ではなく、若干下に配置
撮影地:伊東(2点とも)

まとめ

今回はマクロ撮影のコツについて解説しました。オートフォーカスや露出モードなどもう一度確認してみましょう。
また、撮影距離やデジカメの構え方でも雰囲気が変わるので、意識して撮影してみましょう。
次回は冬のアイドル・ダンゴウオの撮影のコツを解説します。次回もお楽しみに。

皆さんの疑問、質問にお答えします!!

皆さんの疑問、質問にお答えします!!「どうしてこんな風に写ってしまうの?」、「このボタンは操作すると、写真がどう変化するの?」など質問があれば、どんどんお答えします!!

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原田 雅章
1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は23年、約4500本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。

次回更新予定日 2018年2月7日

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