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水中写真がうまくなる!!
第8回 ワイド撮影に挑戦!~撮影のコツ編~

水中写真がうまくなる!! ~プロが教える撮影テクニック~

みなさん、こんにちは。月刊『マリンダイビング』のカメラマンのはらだまです。
この連載では、水中写真の撮影機材や操作の方法、撮影のコツなどを、水中写真を始めたい、うまくなりたいという方に紹介していきます。ぜひ撮影のときに参考にしてみてください。

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ワイドレンズの特徴を生かした水中写真を!!
撮影地:ニューカレドニア・イルデパン

ワイドレンズ特有の遠近感を覚えよう

前回は、水中でのワイド撮影に必要な機材や設定を解説しました。今回は実際にワイド撮影をするときに覚えておきたい特徴を解説します。ワイドレンズの特徴として、手前のものを大きく写しても、周囲も写し込めるということがあります。つまり手前に被写体を配置しても、背景や周囲を写し、遠近感を強調できるということです。一枚目の写真は、バラクーダの群れですが、全体に同じような大きさで被写体が写っていて、遠近感を感じません。しかし、二枚目の写真では、さらに被写体に寄ることで、一つの被写体を大きく写し、それでいて、周囲や背景も写し込んでいます。大きさに差がでることで、遠近感のある写真になりました。このように、ワイド撮影では、ついつい全体を写そうと被写体から離れてしまいがちですが、寄って撮影することで、特徴のある写真を撮ることができるのです。

バラクーダの群れを撮影。全体に大きさが均等で、遠近感の少ない印象

被写体に接近し、大きさに差が出るように撮影。遠近感が強調された。 撮影地:パラオ(2点とも)

被写体の大きさを誇張できる

ワイドレンズで被写体に接近し、遠近感を感じられる被写体を背景に配置すると、実際よりも大きさが誇張された撮影ができます。一枚目の写真だけを見ると、非常に大きなカメという印象を受けると思います。これは、ワイドレンズで接近して撮影し、背景にダイバーを配置することで、ダイバーと同じくらい大きなカメに感じられるように誇張して撮影しています。しかし、実際にはやや小型の若い個体で、二枚目の写真のように、撮影している筆者と比べても、その大きさがわかると思います。こうしたワイドレンズ特有の遠近感を強調した撮影法を覚えておくと、ただ広い風景を撮影しただけでなく、画面内にアクセントのあるワイド写真を撮ることができます。

手前にカメを配置し、画面奥にダイバーを写し込む。非常に大きなカメという印象を受ける

実際の撮影風景。ワイドレンズの特徴を生かして、手前の被写体を大きく誇張してみせた
撮影地:ケラマ諸島(2点とも)

撮影位置の変化が印象を変える

ワイドレンズは、その広い画角から、少しの撮影位置の違いで、写る範囲も変化します。作例の3点は、水深を変えながら撮影したサンゴ礁です。一枚目はやや下から見上げるように撮影したもの。水面が、画面の多くを占めています。二枚目はほぼ水平方向に構えた作例で、サンゴ礁と水面の部分が半分ずつほどになっています。三枚目は、サンゴを見下ろすように浮いて撮った作例です。わずか数㍍の水深の違いで、写真の印象が大きく変化します。ワイドレンズで撮影するときは、この作例のように、いろいろな撮影位置から撮ってみると、同じ被写体でも違った印象の写真が撮れるので、じっくり撮ってみましょう。また、こうした撮影では、ゲージやフィン先などがサンゴにぶつからないように注意して撮影してください。

サンゴ礁を見上げる位置で撮影

サンゴ礁と同じくらいの高さで撮影

サンゴ礁の上に浮いて撮影。撮影する位置を少し変えただけでも、写真の印象が変化する
撮影地:パプアニューギニア・ワリンディ(3点とも)

太陽を入れて撮ってみよう

ワイド撮影では、水面が背景になることもしばしばです。そんなとき、画面内に太陽光のハイライトが入ると、アクセントになって写真が引き立ちます。次の二枚の作例は、太陽が写り込まない位置と写り込む位置から同じ被写体を撮影したものです。太陽のハイライトが入ることで、背景にグラデーションができ、日射しの強い南の海のイメージを作ることができます。ワイドを撮るとき、まずは太陽の位置を確認して、画面内に入る位置を選んでみるのもいいでしょう。

太陽が写らない角度で撮影。悪くはないが、アクセントに乏しい

太陽が画面に入る位置へ移動して撮影。日射しの強さや、ギンガメアジの金属感が感じられる写真になった
撮影地:フィリピン・トゥバタハリーフ(2点とも)

ワイドマクロで撮ってみよう

ここまでは、群れや大きめの被写体、広い風景などでのワイドレンズの使い方を解説しましたが、普段マクロレンズや、コンデジ、ミラーレス一眼本体だけで撮っているような大きさの被写体もワイドレンズで撮影してみると、違った雰囲気の写真が撮れます。この作例のように、ワイドレンズで撮ることで、被写体だけでなく、周囲の環境も一緒に写し込むことができます。こうした撮影は、ワイドマクロと呼ばれ、いつもの被写体のみが写っている写真とは印象が変わるので、おすすめです。注意点は、被写体に接近して撮るので、岩などでレンズやポートに傷をつけないようにすることと、接近してのワイド撮影ということで、ライティングを工夫する点です。特にライティングは何度か試してみて、ストロボやライトの位置を調整する必要があると思います。ぜひ試してみてください。

カクレクマノミを正面からワイドマクロで撮影。普段は被写体だけが写る写真が多いが、ワイドレンズで撮ることで、生息環境も一緒に写し込んだ
撮影地:石垣島

まとめ

今回はワイド撮影のコツを解説しました。ワイドレンズの特徴をうまく生かして撮ることで、ただ広い風景を撮るだけでなく、画面内にアクセントのあるワイド写真が撮れると思います。ぜひワイド撮影にチャレンジしてみてください。
次回は構図について解説します。被写体を画面のどの位置に配置するかで印象が変わります。次回もお楽しみに。

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原田 雅章
1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は23年、約4500本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。

次回更新予定日 2017年9月6日

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