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海のいきもの
第32回 アシカと、その仲間たち

第32回 アシカと、その仲間たち

海の哺乳類といえばイルカ・クジラが大人気。でも、何か忘れてやしませんか?
そう、アシカですよアシカ!
現在発売中の『Marine Diving』2017年7月号では野生のアシカと会える海(ラパス)を特集しているので、
今回はアシカ(と、その仲間たち)をザックリ紹介いたします。●構成・文/山本真紀(2017年6月制作)

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「アシカ」ってそもそも何だ?

メキシコ・ラパス(ロス・イスロテス)には、野生のカリフォルニアアシカが生息するアシカのコロニーがある。
その数なんと400頭余りというからすごい。ダイビング中、好奇心旺盛なアシカが向こうから寄ってくる! ●撮影/東部太平洋・メキシコ

イルカ・クジラもアシカ・アザラシも哺乳類ほにゅうるい

イルカもクジラもアシカもアザラシも、海に暮らしているけれど魚類ではなく哺乳類。すなわち、子供は胎生(卵ではなく、母体内である程度成長してから赤ん坊として生まれる)、母乳で育つ。肺呼吸をし、体温は外気温の変動と関係なく常に一定といった共通の特徴がある。では、イルカ・クジラとアシカ・アザラシは何が違うのだろう? もしかして、海に暮らしているから同じ仲間だったりして?・・・・・・ということはなく、やっぱり別のグループ。

イルカ・クジラはカバに近い?

哺乳類の仲間はさらにいろいろ細分化され、例えばヒトやサルは霊長類(れいちょうるい)で、イヌやネコは食肉類(しょくにくるい)、ネズミやリスは齧歯類(げっしるい)。イルカ・クジラの場合、現在は鯨偶蹄類(げいぐうているい)というカテゴリーに分類され(従来の偶蹄類(ぐうているい)と鯨類(げいるい)がドッキングした新たな分類)、進化系統上はラクダやウシ、カバに近いということになっている。

鰭脚類ききゃくるいをヒレアシ類と読めばわかりやすい

そして、アシカ・アザラシは食肉類。大きな意味ではイヌやネコと同じグループとされ、英語圏でSea dogやSea lionと呼ばれるのも納得だ。とはいえ、イヌ・ネコと一緒くたに語るには形態上も生態上も大きな相違があり、ちょっと何だかな~というわけで、古くから使われている「鰭脚類」というカテゴリーでくくられることも多い。「ききゃく類」と音読みするのが普通だが、「ひれあし類」と訓読みすれば理解しやすい(海で暮らすアシカ・アザラシの一番目立つ外見上の特徴は、四肢がヒレになっていること)。そして、鰭脚類はさらに下記の3グループに大別される。

❶アシカの仲間(アシカ、オットセイなど。世界に14種)
❷アザラシの仲間(世界に18種)
❸セイウチの仲間(セイウチ1種のみ。また、アシカの仲間に入れられることもある)

水族館で見かける連中

アシカやオットセイは本当にイヌのようで、人によく懐き芸達者であるため水族館の人気者。泳ぐとき役立つ長い前ヒレは、陸上でも自重を支えるほどに発達しているから、移動は素早く逆立ちだってお手のもの。

セイウチのオスは体重1t・体長3mにもなり、大きな牙を持つことが特徴(写真はメスなので牙はない)。アシカと同様、前ヒレで体重を支えることができるため、陸上でも意外と素早く、芸達者でもある

アシカとアザラシの違い

撮影/メキシコ・ラパス

撮影/カナダ

前項で紹介したように、水族館で芸を披露するのはアシカやオットセイばかり。なぜか? アザラシは頭が悪いのか? ということではなく、その体形から陸上で素早く動くことができないため、芸事には不向きなのだ(≪新江ノ島水族館≫で飼育されていたミナミゾウアザラシの「みなぞう」は芸達者だったが、残念ながら2005年に死亡)。でも、水中での移動能力や遊泳力はアザラシのほうが上で、アザラシのほうがアシカより海中生活に適応しているとも言える。

❶後ろ脚:アシカの後ろ脚は関節できちんと折り曲げ、前に向けることができる。そのため陸上移動も素早い。アザラシは後ろに伸ばしたままなので、陸上では無用の長物といっても過言ではない。
❷耳:アシカには小さな耳介(耳たぶ)があるが、アザラシの場合は耳介がない。
❸前脚:アシカはかなり大きく、自分の体重を支えるほどに頑丈。後ろ脚も同時に利用し、陸上を「走る」こともできる。アザラシでは非常に小さく、自分の体重を支えることはできない。陸上では歩くというより這って移動。
●泳ぎ方:アシカは主にヒレ状の大きな前脚を使って、水中を羽ばたくように泳ぐ。アザラシは体全体と後ろ脚を使って泳ぎ、アシカより海中移動能力は高い。
●生活の場:アシカは餌を取るときや遊ぶときくらいしか海に入らず、陸上にいる時間はかなり長い。アザラシは出産・子育てこそ陸上で行なうが、成獣になるとほとんど海中にいる。なお、トップ画像は写真のアザラシの子供。

海の怪獣や魔物、人魚のモデル?

凍結した海の穴から顔をのぞかせるタテゴトアザラシ。こうして氷上の様子をうかがっているのだが、これを海の魔物や怪獣、あるいは人魚と見間違えたことがあったかもしれない。1971年にマグロ船「第28金比羅丸」の乗員たちがニュージーランド沖で目撃したという怪物は、想像図や「大きな眼があった」といった証言からすると、写真の偵察体勢のアザラシによく似ているようだ。ニンゲン、ヒトガタという名称で話題となったUMAも、アザラシなどがモデルとなった例があるかもしれない。

人魚のモデルといえば・・・(注:鰭脚類ではありません)

・・・・ジュゴンとマナティだろう。ずんぐりむっくりした体形で、同じ海に暮らす哺乳類ではあるが遊泳能力に長けたイルカ・クジラやアシカ・アザラシとはかなり違う印象だ。海牛類(かいぎゅうるい)というグループに分類され、現在は世界に4種類。いずれも暖かい海でアマモという海草を主食とし、個体数は減少傾向。
また、かつて北太平洋に生息したステラーカイギュウはコンブ類(海藻)なども食べ寒冷地に適応していたが、動きがスローモーで人を警戒しないため、新鮮な肉や脂肪を必要とする探検隊に乱獲され、1770年前後に絶滅した。

ジュゴン
ジュゴン科ジュゴン属に分類され、現在は1科1属1種という貴重な動物。しかも絶滅危惧種。インド洋、西太平洋、紅海に分布。北限は日本(沖縄周辺)だが、開発によるアマモ場の減少で個体数は非常に少ない。マナティとの見分け方は尾ビレの形で、ジュゴンは二叉するが(写真)、マナティは扇形で先端が丸い。

マナティ
アメリカマナティ(写真)、アフリカマナティ、アマゾンマナティの3種がいる。実は海より河口域や河川にいることも多い。川を遡上して、内陸部までやってくることもある。3種のうちアメリカマナティが最大種で、成長すると体長3m以上。フロリダのクリスタルリバーでウオッチングツアーが盛んだ。

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