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水中写真がうまくなる!!
第5回 ストロボを使ってみよう

水中写真がうまくなる!! ~プロが教える撮影テクニック~

みなさん、こんにちは。月刊『マリンダイビング』のカメラマンのはらだまです。
この連載では、水中写真の撮影機材や操作の方法、撮影のコツなどを、水中写真を始めたい、うまくなりたいという方に紹介していきます。ぜひ撮影のときに参考にしてみてください。

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ストロボを使って、色鮮やかな水中写真を撮ろう
撮影地:南越前

どうしてストロボが必要なの?

水中写真では、ストロボやライトといった人工光源は、マストアイテムと言っても過言ではないでしょう。水中では太陽光が赤から順に吸収され、青カブリした世界に見えます。そのまま写真を撮っても、本来の色は再現できません。そこで、太陽光に近い発色をする人工光源が必要になるのです。

ストロボを発光させずに撮ると青カブリした写真に

ストロボやライトで本来の色を再現しよう

デジカメのストロボの設定

 デジカメに内蔵されているストロボは、オートの設定だと、発光したりしなかったりとバラつきがでます。これは、デジカメが、撮影対象の明るさを自動で判断して、発光するかしないかを決めているためです。水中でも明るい海であれば、同じことが起こります。しかし、水中では色を再現するためにストロボが必要なので、こうしたバラつきがあっては困るわけです。そこで、ストロボのモードをオートではなく、強制発光というモードに変更しましょう。強制発光は毎回シャッターを切るたびに必ずストロボが発光します。そうすれば、色を再現した写真が撮れるはずです。

デジカメのストロボは強制発光モードにセット

浮遊物の写り込みを防ぐには

コンデジやミラーレス一眼のユーザーで、内蔵ストロボだけで撮影している人が悩むのが、白い点々が写り込んでしまう現象でしょう。これは、ハレーションと呼ばれ、ストロボの光が水中の浮遊物に反射し、それが写り込んでしまったために起きます。このハレーションを起こさないために、ストロボは使わないで撮影するという人もいるようですが、それでは色が再現できません。色を再現しながら、ハレーションを起こさず撮影するにはどうしたらいいのでしょうか。解決法としては、外部ストロボと呼ばれる単体のストロボを使用し、デジカメ本体から離して発光させることです。レンズとストロボの発光部が離れることで、ハレーションは軽減できます。デジカメとストロボは、アームという部品で接続し、光ファイバーケーブルで、内蔵ストロボの光を外部ストロボに伝えます。筆者もワイド撮影のときは、約40センチの長さのアーム使用し、レンズから離して撮影しています。

水中の浮遊物が写ってしまうハレーション。レンズとストロボの位置を離すことで軽減できる

コンデジに外部ストロボを組み合わせた例。外部ストロボは、光が届く範囲も距離も内蔵ストロボを上回るので、ぜひ手に入れたい機材だ

多灯撮影にもチャレンジ!!

 外部ストロボを使用した撮影に慣れてきたら、複数のストロボを使った撮影にもトライしてみましょう。光が発光するということは、その反対側に影ができます。その影の部分に光が当たるように補ってあげるのが、複数のストロボを使用する理由です。作例Aはデジカメの左上からストロボを発光させたもの。画面の右側に影ができています。作例Bは反対に右側から発光させたもの。作例Aとは逆側に影がでます。これを両側から同時に発光させたのがCの作例です。左右の影は薄くなり、被写体全体が明るくなりました。このように、影を弱くできるのが多灯撮影のメリットです。反面影が薄くなるので、立体感が減るのがデメリットなので、複数のストロボの光量を、強弱をつけて発光させると、画面全体の明るさと立体感を併せ持つ写真になると思います。

作例A デジカメの左上から発光。ジョーフィッシュの左側が影になっている

作例B 右側から発光。影は反対側にできる

作例C 左右から発光させて、それぞれのストロボが作った影を弱めた 撮影地:串本(3点とも)

ストロボを発光させない撮影

ここまで、必ずストロボを発光させましょうと言ってきましたが、ストロボを発光させない撮影もあります。サンゴ礁や一面の白砂などの広い風景では、ストロボの光は遠くまで届かないので、ストロボは発光させないようにしましょう。また洞窟のような地形でもストロボは必要ありません。こうした地形の撮影では、浮遊物が写り込みやすくなるので、ノーストロボで撮影しましょう。また、浅瀬でリアルな色を再現するのではなく、あえて青カブリをさせて、イメージ優先で撮るというのも撮影テクニックの一つだと思います。こうしたシチュエーションでは、ストロボのオンオフ両方を試してみると自分の好みが見つけられると思いますよ。

洞窟のような地形では、ストロボは発光させないで撮影する
撮影地:パラオ

浅瀬ではストロボを発光した写真と、発光させない写真を撮ってみよう
撮影地:ケラマ諸島

ノーストロボ撮影のときは、ストロボは発光禁止モードにセットする

まとめ

 今回はストロボについて解説しました。人工光源が必要な水中写真では、さまざまな機材の中でも特に重要な機材ではないかと思います。浮遊物の反射を抑えてきれいな写真を撮ってくださいね。
 次回はストロボと同じ人工光源であるライトを解説します。ストロボとは少し違った使い方が必要になりますので、そのあたりを解説します。次回もお楽しみに。

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原田 雅章
1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は23年、約4500本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。

次回更新予定日 2017年6月7日

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