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第7回 マクロ撮影、基礎の基礎

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ちょっとの工夫でこのうまさ 水中写真の取り方

バックナンバー

第1回 水中写真を楽しむ

第2回 シチュエーション別撮影のポイント

第3回 写真の構図の話

第4回 編集の基本

第5回 解決!ストロボ活用術

第6回 レンズの読み解き方

第7回 マクロ撮影、基礎の基礎

第8回 ワイドレンズで海の迫力を表現する!

第9回 水中写真の撮り方・アクセサリーパーツひとまとめ

第10回 イルカを撮る

第11回 ジオを撮る

第12回 旅先での陸写真の撮り方

第13回 ダイバーの撮り方

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第1回

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第2回

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第3回

第17回 冬の海を撮ろう~ワイド編~

第18回 冬の海を撮ろう~マクロ編~

第19回 浅瀬でキラキラ写真

第20回 ピント合わせの基本

第21回 マクロ撮影でのピント合わせを上達させよう!

第22回 画面構成を考える~マクロ編~

第23回 画面構成を考える~ワイド編~

第24回 背景で写真が変わる!!

第25回 ライティングを工夫する

第26回 マンタ撮影のコツ

第27回 ウミウシ撮影のコツ

第28回 回遊魚撮影のコツ

第29回 クマノミ撮影のコツ

第30回 ウミガメ撮影のコツ

第31回 ハゼ撮影のコツ

第32回 イルカ撮影のコツ

第33回 カエルアンコウ撮影のコツ

第34回 魚群撮影のコツ

第35回 ギンポ、カエルウオ撮影のコツ

第36回 地形撮影のコツ

次回更新予定日 2016年10月5日

第7回 マクロ撮影、基礎の基礎

原田 雅章 みなさん、こんにちは。カメラマンのはらだまです。
 連載7回目は小さな生き物の撮り方についてです。最近はカメラの性能も向上して、マクロ写真が大人気ですね。
 今回はただ撮影しただけの記録写真ではなく、ワンランク上のマクロ撮影に挑戦してみたいと思います。

マクロ撮影、基礎の基礎

 マクロ撮影は、通常の撮影よりも被写体に接近することで、小さな生き物を画面に大きく写し込むことができるのが特徴です。ほとんどのコンデジは、マクロモードと呼ばれる近接撮影用に内部のレンズ構成を変えるモードが用意されています。一般にチューリップマークをマクロモードのアイコンとしている機種が多く、これをオンにすることで、通常撮影よりも近くまで被写体に接近することができるようになります。水中撮影では、小さな生き物を撮影することも多いので、マクロモードは常にオンにしておくといいでしょう。

マクロモードをオンにすることで、近接撮影が可能に
マクロ撮影なら、生き物の表情まで表現できる

アクセサリーパーツで写真をバージョンアップする!

 水中撮影では、マクロモードは必ず設定しておきたいモードですが、そんなマクロモードでも限界はあります。水中の生き物は小さなものも多く、マクロモードだけでは満足な大きさに撮影できないということも。そんなときにプラスして使いたいアクセサリーパーツが、クローズアップレンズ。これは防水ハウジングの外からレンズ部分に装着して使用するもの。精度のいい拡大鏡と考えればわかりやすいでしょうか。
クローズアップレンズの性能を検証するため、実験を行ないました。すべてマクロモードに設定しどこまで近寄れるか実験しています。

ワイド側にズームをシフトして最短撮影距離で撮影

ワイド側にズームをシフトして最短撮影距離で撮影

一番ワイド側にズームをシフトして最短撮影距離で撮影したもの。かなり近くまで寄れますが、生き物にストレスを与えてしまいそうなことや、内蔵ストロボの光が画面全体に当たりにくいことなどを考慮すると近づきすぎかもしれません。

望遠側にズームをシフトし、最短撮影距離で撮影

望遠側にズームをシフトし、最短撮影距離で撮影

次に望遠側にズームをシフトし、最短撮影距離で撮影してみました。ワイド側ではかなり寄れていますが、望遠側ではこのくらいの距離が最短撮影距離となります。これは、デジカメの構造上、ワイド側の方が、最短撮影距離が短くなるという性質のためです。
しかし、撮った画像を見ると、ワイド側の作例よりも大きく写せていることがわかります。ただし、こちらはやや被写体との距離がありすぎる感じもするので、この二つの中間くらいのズームシフトで撮影するのが、現実的な撮影距離といえるでしょう。

次に、クローズアップレンズを使用して同様の実験を行ないました。

ワイド側にセットし、クローズアップレンズを装着

ワイド側にセットし、クローズアップレンズを装着

同じくマクロモードでワイド側にセットし、クローズアップレンズを装着。デジカメ本体だけだったときよりもさらに近くで写せるようになっています。

望遠側でクローズアップレンズを装着

望遠側でクローズアップレンズを装着

望遠側でクローズアップレンズを使用。被写体との距離もほどほどで、かなり大きく写すことができました。ここまで拡大できると、手ブレやちょっとした体の揺れでピントがずれてしまうので、しっかりと体を安定させるスキルも必要ですね。

外部ストロボを活用しよう

 マクロ撮影では、内蔵ストロボだけだと、画面全体に光が当たらないこともしばしば。
 これは、ストロボの発光する範囲以上に被写体に接近していることから起きる現象。写真用語では「ケラレ」と呼びます。このストロボのケラレを解消するのに有効なのが外部ストロボ。写真のようにデジカメと接続し使用します。デジカメの内蔵ストロボが発光すると、光ファイバーケーブルを介し連動して発光します。光量、発光範囲ともに内蔵ストロボよりも性能がいいので、被写体の色もしっかりと再現できます。ワイドの写真や、一眼デジカメにも使えるので、ぜひとも持っておきたいアクセサリーパーツです。

かわいいイルカと一緒に泳げる夢が叶う!

ワンランク上の撮影テクニック

その1 絞りを変えてみよう

 一眼デジカメだけでなく、コンデジでも絞りという機能を変化させられるデジカメが増えています。
絞りを変化させると写真の何が変わるかというと、ピントの合う範囲、背景のボケ具合が変化します。
2枚の写真の違いがわかりますか?被写体の周辺や背景のボケ具合などが変化しているのがわかるでしょうか。
こうした絞りを変化させて撮影するのも、マクロ撮影の面白いところだと思います。

 
 

その2 露出を変化させる

通常、生き物の撮影は、被写体の色がはっきりと表現されるように撮影するのが基本。しかし、あえて露出を変化させて、雰囲気の違った作品に仕上げてみるというのも面白いです。
左の写真は、被写体の色をしっかりと再現できるように正しい明るさ(適正露出)で撮影したもの。ところが二枚目は、わざと明るい露出設定にして、やや被写体を飛ばし気味に撮影したもの。生き物らしさよりも、全体にふわっとした明るい印象を心がけてみました。これは、デジカメに内蔵されている露出補正をプラス側に補正してみたり、外部ストロボの光量を調整することで撮影可能です。ぜひ試してみてください。

その3 縦位置で構えてみる

これは、デジカメの機能の操作というよりは、撮影者が構図を変化させるということ。通常横位置で撮影しますが、写真のような構図では、左右にムダな空間が空いてしまいます。そこで、デジカメを縦に構え直して撮影。横位置の写真とは雰囲気が違うように見えませんか?このように、デジカメの縦横を変えるだけでも印象は大きく変化させられるのです。これなら、買い足す道具もないし、すぐにでも実践できるテクニックなので、ぜひお試しあれ。

工夫次第でどんどん面白くなる、マクロ

 今回はマクロ撮影についてお話しました。実際のマクロ撮影はさらに奥が深く、被写体と背景の組み合わせやライティングなど工夫次第でどんどん面白い作品が撮れると思います。たくさんの写真を見て、それがどうやったら撮れるのか考え、自分でも撮ってみる。この繰り返しでうまくなりますのでがんばってみてくださいね~。

次回は
第8回 ワイドレンズで海の迫力を表現する!
についてお話します。

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原田 雅章Masaaki Harada

原田 雅章 1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』、『マリンフォト』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は20年、約4000本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。

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