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現地ガイドが本音で選んだ
西表島・オガンお気に入りスポット3

現地ガイドが本音で選んだ 西表島・オガンお気に入りスポット3

沖縄県・西表島にある仲ノ神島、通称オガン。一年を通しても限られた時期しか行くことができない、ダイバー憧れの秘境だ。5月に入り、海況が安定してきた今、いよいよオガンがシーズンイン! 今回は西表島で長年ガイドを続けてきた、《ダイビングチームうなりざき西表》の森脇純一さんに、オガンで本当におすすめしたいスポットについて語ってもらった。

※2018年6月現在の情報です。

オガンとは?

超エキサイティングな海が待っているぞ!

夏が近づくと海況が落ち着き、西表島の周辺スポットだけではなく、近辺の離島へも遠征できるようになる。西表島から南西約15kmに浮かぶ島がオガンだ。ボートが出る白浜港からは40分、上原港からは60分ほどの距離にあり、外洋ならではのディープブルーの世界は、透明度は常に40mを超える。海の中は黒潮の支流がかかるため流れが速いことも多く、経験豊富なダイバーしかお勧めできないが、魚群や大物狙いのダイナミックな海が待っている。

撮影:ダイビングチームうなりざき西表

《ダイビングチームうなりざき西表》と行く
オガン遠征

《ダイビングチームうなりざき西表》のダイビング専用ボートは、オガン遠征のために長時間ボートに乗る場合も快適に過ごせるよう、広々とした造り。また、ウオータージェット(プロペラがない)だから、ドリフトダイビングでも安心して潜ることができる。

定員40名の「Miss UNARIZAKI Ⅷ」。黄色の船体が青い海に映える

トイレやドライスペース、カメラ置き場など便利な設備がそろう広い船内

オガンダイビングの掟

オガンは多くのダイバーが憧れる海だ。気象・海象条件がそろわないと行くことができないのにプラスして、潜る際にいくつかの約束があり、ある程度の経験とスキルのあるダイバーだけがエキサイティングで特別な体験ができる。ビギナーダイバーはオガンへ行くことを目標に、経験本数を積んでみよう。

オガンで潜る約束

経験本数は50本以上(推奨100本)

黒潮のど真ん中に当たることもあるオガンでは、“自分の吐いたエアが真横に流れる”なんていう強い流れになることもしばしば……。サービスによっても異なるが、《ダイビングチームうなりざき西表》では、この本数を推奨している。

初日は肩慣らしのダイビングを

どんなにベテランダイバーでも、滞在初日からオガンへ行くことはできない。まずは西表島の周辺スポットで潜り、スタッフのOKが出れば滞在2日目以降からオガンへ行くことができる。

潜降・浮上がスムーズであること

アンカーをかけて潜る場合はアンカーロープを利用することもできるが、そうでない場合はエントリーしたら素早く集合場所に集合できるフリー潜降のスキルが必要だ。

中性浮力が取れること

オガンでなくても中性浮力は絶対だ。スキルに不安がある場合は《ダイビングチームうなりざき西表》のスタッフが相談に乗ってくれるので、頼ってみよう。

現地ガイドに聞いた!
オガンお気に入りスポット3

ダイビングチームうなりざき西表
森脇純一さん

西表一筋! 長年の経験と勘から、その日のベストな海を紹介してくれる。どんなゲストでも、柔らかな物腰で包み込んでくれるので、安心して楽しいダイビングができる。森脇さんのファンになって《ダイビングチームうなりざき西表》に通うリピーターも多いのだとか。オガンのスペシャリストでもある森脇さんお気に入りのオガンスポットを厳選して紹介しよう。

三の根

オガン島からボートでさらに20分。水深35mほどの海底から立ち上がる巨大な根は圧巻で、ダイナミックな景観が楽しめる。

森脇さん:「当たったときの破壊力はオガンNo,1! レギュラーで狙うのは、イソマグロやバラクーダの群れですが、運が良ければ、カスミアジの大群やジンベエザメなど、超大物が出現することも! リピーターさんの中には、1日3本三の根でもいいという方も多いです。なにか出そうなワクワク感がたまりません!」

頭上を通り過ぎるイソマグロの群れ。その貫禄に圧倒されるはずだ

銀鱗系だけでもおなかいっぱいなのに、こんなサプライズ登場も……! 日本の、しかも比較的行きやすい離島の西表島でこんな体験ができるのだ

東の根

上級者向けの大物狙いスポットで、巨大な根のトップにしがみつき大物を眺める。透明度は40mを超えることも⁉

森脇さん:「オガンの代表的スポットです。水深50mからそびえ立つビルの様な根に潮が当たり、そこに集まるグルクンを狙って、イソマグロが回遊してきます。多いときは、100匹以上のイソマグロが壁になることも! 潮を体で感じながら、アドレナリン全開のダイビングが楽しめます」

まるで鯉のぼり! 時に強烈な流れになるので、着底したら流されないように、リーフエッジを掴んでいよう

着底して待機していると、イソマグロの群れがやってきた。次から次へと忙しい海だ!

光の宮殿

青い海に神秘的な地形が広がる。上で紹介した2つのスポットが“動”ならば、ここは“静”というイメージだ。

森脇さん:「オガンの島影にあり、癒し系のスポットです。大物スポットの潮が合わず、潜れないときに潜ります。島から張り出したクレバスの間から射し込む光は、ほかの激しいスポットにはない、ほっと一息つける癒しの空間です。意外と幼魚やウミウシなどのマクロも多く、このスポットの隠れファンもいます」

雄大な地形になんだか飲み込まれそう

ほかのスポットでは大物三昧だったからか、マクロがよりかわいく見える

進んで行った先には、光のシャワーが。自然のパワーに癒されて、元気がみなぎる 

撮影:ダイビングチームうなりざき西表

オガンはこれだけでは終わらなかった……

《ダイビングチームうなりざき西表》森脇さんお気に入りスポットのほかにも、オガンには注目のスポットがまだまだ……。どこまで贅沢なんだ!

天馬崎

白砂に丸みをおびた岩がポツリポツリと点在。間を通っていると冒険気分が味わえる

イソマグロ狙いで入るスポット。沖側ではバラクーダが群れる躍動感を感じ、オガン島側では石畳が広がる安らぎの空間を感じられる。1ダイブで2度おいしいダイビングだ。

洞窟

オガンといえば、“強烈な流れ”というイメージであったが、それだけではないのだと気付かせてくれる

巨大なアーチ、光の射し込むケーブ、海底遺跡のようなゴツゴツした地形を進んでいくと、洞窟が現れる。オガンの造形美を感じることができる。

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